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12月02日-04号

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  1. 萩市議会 2009-12-02
    12月02日-04号


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    平成21年12月定例会                平成21年12月            萩市議会定例会会議録(第4号)                議事日程第4号         平成21年12月2日(水曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問────────────────────〇本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問────────────────────〇出席議員(28名)       1番  大 村 赳 夫 君       2番  岡   通 夫 君       3番  長 岡 肇太郎 君       4番  松 尾 義 人 君       5番  井 関   稔 君       6番  江 原 任 子 君       7番  近 江 郁 宣 君       8番  木 村 靖 枝 君       9番  小 茅   稔 君      10番  小 林 正 史 君      11番  斉 藤 眞 治 君      12番  左 野 忠 良 君      13番  柴 田 保 央 君      14番  杉 山 浩 司 君      15番  世 良 眞名夫 君      16番  田 中   良 君      17番  坪 井   豊 君      18番  中 村 洋 一 君      19番  西 島 孝 一 君      20番  西 元   勇 君      21番  平 田 啓 一 君      22番  藤 田 克 弘 君      23番  丸 田 勘 次 君      24番  宮 内 欣 二 君      25番  守 永 忠 世 君      26番  欠     員      28番  横 山 秀 二 君      29番  尾 木 武 夫 君      30番  青 木 賢 次 君〇欠席議員(1名)      27番  横 山 賢 治 君────────────────────〇説明のため出席した者 市長        野 村 興 兒 君 副市長       瀧 口 治 昭 君 教育長       岩 崎   肇 君 総務部長      中 村 敏 雄 君 総務部理事     迫 村 高 志 君 総合政策部長    湯 本 重 男 君 文化・スポーツ振興部長           美 原 喜 大 君 市民部長      田 邊   信 君 保健福祉部長    藤 田   擴 君 農林水産部長    大 田 直 志 君 農林水産部理事   貞 光 一 成 君 商工観光部長    松 原 純 二 君 土木建築部長    岡 本   隆 君 歴史まちづくり部長 伊 藤 富 之 君 上下水道部長    桑 原 榮 治 君 会計管理者     山 中 伸 彦 君 教育委員会事務局長 槌 田 郁 利 君 消防本部消防長   米 原 祥 三 君 総務課長      田 中   裕 君 財政課長      杉 山 寛 校 君 企画課長      弘 中   保 君────────────────────〇事務局出席者 事務局長      三 原 正 光 君 副局長       藤 岡 敏 彦 君 次長        奥 山   明 君 次長補佐      浜 村 祥 一 君 調査係長      須 郷   嘉 君────────────────────     午前10時01分開会 ○議長(青木賢次君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。──────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(青木賢次君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に、2番、岡議員。25番、守永議員を指名いたします。──────────────────── △日程第2 一般質問 ○議長(青木賢次君) 日程第2、これより一般質問を行います。 それでは、質問順位6番、斉藤議員。11番、斉藤議員。  〔11番 斉藤眞治君登壇〕 ◆11番(斉藤眞治君) おはようございます。民主党の斉藤眞治でございます。 質問に入ります前に、今年の流行語大賞は政権交代だったようでございます。国民の皆さんの期待というものがこの流行語に選択されたとして受けとめたところでございます。民主党政権となり、まだ3カ月でございます。いろいろ思いもあろうかと思いますが、いましばらく静観をお願いしたいと思っています。私も民主党の議員として、また萩市の議員として、しっかり期待にこたえられるように頑張る決意を冒頭申し上げ、質問に入らせていただきます。 私は、だれもが安心して暮らせる未来を、これを政治信条とした活動を続けています。その中で、住みよいまちづくりや、老人や子供たちの笑顔を守る、これを実現させるための取り組みを行っているところであります。このことは、市長が、市長選挙で、笑顔あふれる安心して暮らせる萩市の創造、そして子供からお年寄りまで、だれもが住みなれた地域で、健やかで安心して暮らせるまちであることが必要であり、行政の最大の責務である地域住民の安全・安心の確保に努めると市民に訴えられたことと、おおむね合致をしていると私は判断します。そのようなことを申し上げ、通告に従いまして、順次質問いたします。 本定例会では、福祉行政と商工行政の2点について質問いたします。 初めに、福祉行政から、とりわけ、独居老人の孤独死対策について、市長の御見解をお尋ねします。 さて、孤独死とは、だれにもみとられずに死亡すること。特に一人暮らしの高齢者が、自分の部屋で死亡し、死後しばらくしてから初めて遺体が発見されるような場合をいうことであります。この孤独死という言葉は、神戸新聞が震災後に使い始めた言葉であると伝えられています。そこで、萩市の孤独死の現況について、関係機関にお尋ねしたところ、孤独死は変死として取り扱われ、昨年度の実数は、90件を超え、そのうち、65歳以上の高齢者の孤独死と疑われる件数は約20件を超え、全体の4分の1に相当する件数とのことであります。この孤独死については、さまざまな取り組みが、各県や自治体で行われています。例えば、一人暮らし高齢者の生活と健康状態に関する調査を実施をしている自治体もあります。一方萩市でも、萩市健康福祉計画策定におけるアンケートも実施をされ、高齢者福祉に関する項目の基本情報や、地域福祉の振興の項など、アンケート結果が掲載をされ、具体的な課題、解決に向けた取り組みがされているところであります。それでは1点目として、萩市の孤独死対策への取り組み状況についてお尋ねをいたします。 次に、孤独死は、消防救急隊員と医師、さらには事件性も考慮し、警察署もかかわられています。そこで2点目として、医師との連携により、次の5項目が考えられないか。また、そのようなことを医師会の関係者と協議されたことがあるか。あわせて、される考えはないかについて、市長の見解をお尋ねします。現況を含めた答弁をお願いしたいと思っています。 1点目は、外来患者さんの救急連絡先を外来カルテに特別に記載をし、それを通じて独居高齢者をピックアップしておくこと。 2点目は、各医療機関では、独居高齢者の疾患や特徴を簡潔に記載をしたリストを持っておくこと。 3点目は、地区の民生委員や地区役員と在宅ケアを実施をしている医療機関が、かかりつけの独居高齢者に関して、携帯電話等でコンタクト可能としておくこと。 4点目は、独居高齢者かかりつけ医師を明示をするカードを作成をし、携帯をしていただくこと。以前、同僚議員が質問されました、救急医療情報キットと同様なことであります。 5点目は、救急病院に緊急安心カードを持った患者さんが受診をした場合、速やかに医療情報を交換し、診療に役立てること。 なお、これらについては、私と医師会の先生方との意見交換は行っておりません。いずれにしても、現在、通院をされている独居高齢者を医療機関としても積極的に管理する視点で、重要ではないかと思う私の考え方であります。 しかし、独居高齢者の中には、通院されていない独居の方、独居ゆえに通院できない方、通院されていたが中断せざるを得ない方もおられます。また、例えば、高血圧や糖尿病、肝臓疾患などを抱えながら、独居ゆえに放置されている方もおられると推察します。加えて、施設への待機待ちの方も多くおられますし、施設を退院しても独居となる方や、住居に不安を抱える方もおられます。これらの支援体制は、行政としての責務でもあります。そこで3点目として、安心してかかれる医療、介護支援体制と、居住される地域の方々との結びつきへの対策について、市長の御見解をお尋ねします。 加えて、先の国会の予算委員会で、長妻厚生労働大臣は、前政権が決めた介護療養型病床の全般について、凍結をし、患者が本来受けるべき医療、介護を受けられるようにしたいと答弁されているように、国策としての高齢者等の対策の見直しも示唆しているところであります。 以上、3点申し上げましたが、これらの質問に対する答弁が、努力をしますというものであったとすれば、第2質問を先にお伝えしておきます。 どのように努力をするのか。また、時間を設定をして、孤独死を削減する目標を示していただきたい。これらを含めた答弁を求めたいと思います。このようなことは、市長の政治理念にも精通することであります。張り切った内容となっていますが、要点を整理をされ、簡潔な答弁を要請いたします。 次に、商工行政について。とりわけ、現行のまぁーるバスについて質問します。このバスは、運行をされ9年目を迎え、来年が10年という節目となります。そこで、現在の2コースに加え、新コースが設定をできないか。また、現コースの始発場所及び時間帯の見直し。この中には、離島から通院をされる方への配慮も含まれます。さらには、このバスへの補助金の見直し。また、まぁーるバスが運行されていない地域への公共バス利用助成券の発行についてお尋ねをします。 では、現行のまぁーるバスの概要について少しふれてみます。 まぁーるバスは、平成12年4月からワンコインバスとして運行され、高齢者を初め市民の皆さんや、観光客の新しい交通手段として、市内の公共施設や商業施設、観光スポットを巡回するという目的で運行されたと聞き及んでます。これは現在の西回りと東回りでございます。 平成13年4月より、萩しーまーと開館に伴う市道上野中の倉線の開通から、ルートの見直し。平成16年4月より、萩博物館開館に伴うルートの見直し。平成19年4月より、国道262号バイパス県道萩川上線の開通に伴うルートの見直しが行われるなど、コースの変更や廃止も含めて、おおむね1時間コースとして運行されているところであります。市長が会長職にある萩市地域公共交通会議で協議がされ、決定をされていると聞いています。あわせて、道路運送法第9条第4項及び同法施行規則第9条第2項をもとに、須佐弥富支所から江崎駅、田万川温泉間の路線。萩バスセンターから松陰大橋、目代、阿武川温泉の運行系統や運行の運送の区間。さらにはアトラス萩店前停留所の新規の停車なども協議をされ、現在に至ったところであります。 このまぁーるバスの運行に対しては、防長交通が受託をされ、補助金として年間3,000万円を目安として支出をされています。このバスの運行は、通常の路線バスへの影響も配慮され、かつ、このバスの目的を達成するために運行されているものであります。 さて、このまぁーるバスに関して、同僚議員の中には、疑義をもたれる方もおられることは承知をしています。しかし、このバスは萩市としてのいわば投資的経費であることを理解しなければならないと私は考えます。したがって、市民の公共交通としての路線バスの維持や、中山間地の路線バスの確保に対し、公的な補助金も支出をされているところであります。そのことから、まぁーるバス及び路線バスを含め、バスの経営とそこに働く方のことも考えなくてはなりません。 さて、まぁーるバスが運行され9年目を迎え、先ほど申し上げましたようにコース変更等もございました。このバスに関して、これまでも質問をしておりますけれども、地域の方や利用者からの声、路線バスの現況を踏まえた南コースの新設についてふれてみたいと思います。 配付をしています資料をごらんくださいませ。新南コースは、萩市役所から三見方面、市民病院、さらには萩ウエルネスパーク及び梅林園を経由するコースです。私の試算では、おおむね1時間30分を要するコースとして考えています。したがって、現在の西回り、東回りとは別の運行体系となりますことから、このコースに要するバスの追加と運転手の確保も必要となります。この資料は、東西コースの停留所や発着時間と、新南コースの停留所と発着時間を併記をしています。また、平成20年度決算に基づいた新料金による収入の概算も掲載しています。そこで、これまで申し上げましたことから、以下についてお尋ねいたします。 1点目は、新南コースの新設について市長の御見解をお尋ねします。 2点目は、利用者からの声やCO2削減対策から、公共交通の利用促進を促すために、始発場所、市役所以外での始発の検討による発着時間の見直しができないか。また、通勤に利用しやすい場所や離島の方の通院に配慮した始発の運行も加味することが必要であると考えられます。 3点目は、利用状況を踏まえ、発着時間の夏時間や冬時間が考えられないか。 4点目は、市からの補助金に対し、現状の収支を踏まえた補助金とされないか。 5点目は、運行されていない地域への公共バス利用助成券の発行はできないか。 これらは、先にもふれましたけども、利用者及び地域の方からの声でもあります。萩市地域公共交通会議の中で、議論される考えはないかお尋ねします。 10年目という節目を迎えるに当たり、検証され新たな手法に着手することで、市長の政治理念を形あるものとして市民に示すことから、利用促進と利用を望む声に対し、取り組まれることを要請し、第1回目の質問といたします。 できれば、5分程度の第2質問の時間を配慮いただいた答弁をお願いしたいと思っています。 以上で終わります。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 斉藤議員から、ただいま、大変具体的な御提案も含めて2点についてお尋ねをいただきました。いずれも、一つの大きな萩市の課題であろうと思います。まあ特に前半の孤独死、独居老人の方のこの死亡の事例。まあこれに対してどういうふうに考えていくかということは、実は今、萩市の高齢化社会、まさにこの今まで我が国が経験したことのないような高齢化社会の到来を実はこの社会、萩市の社会が迎えているわけでありまして、この、今から先のこの社会構造の変化に対して行政が、福祉行政が、医療行政がどう立ち向かっていくかということの、一つの具体的な課題であろうと思います。 今からこの、全国同じように、この高齢化社会を迎えるわけであります。ただこの萩の場合は、既にもう33.9%。これは10月時点の高齢化率でありますが、65歳以上の方の割合がもう3分の1を超えてきた。我が国全体であれば、22.7であります。県でもまだ二十六、七パーセントでありますから、かなりのスピードで走ってきておるわけでありますが、これは萩市全域にわたっての平均値でありますから、特に中山間地域におきましては、既に50%を超えている、まあそういった地域もかなりふえてきております。こういった中で、この今、御提言をいただきました課題、あるいはこの万般にわたってこの生活の仕方、交通問題、医療問題等々ですね考えていく。まあこういったことを総合的にこの対策を考えていかなければならない。しかし、残念ながら、なかなか財政的な制限もあるし。まあしかし、この全国に先駆けて、特にこの中国地方の中山間は、高齢化率が全国でも非常に高い地域でもございます。そういった意味で、このいろんな先取りをした先駆的な対応も考えていかなければならない。まあこういうふうな思いも持っております。今、具体的にはその中の問題の中で、こうお一人お住まいの方の孤独死という問題についてお尋ねをいただきました。 この孤独死の現状については今、議員みずからが件数等お示しになりましたが、まあこういった問題について今、市はどう考えているかということであります。まず、実態をちゃんと把握をしていこうというのが、この福祉部の基本的な考え方でありまして、一人暮らしの方の高齢者や、あるいは二人暮らしの世帯、あるいは寝たきりの方々のこういった実情の把握をしていく。そして緊急時の連絡先、あるいは、いろんな福祉のサービス等の希望するサービス、こういったものについてこの調査をしております。民生委員の皆さんの協力を得まして、高齢者保健福祉実態調査というものを行いました。この毎年5月1日現在という形で行っているものでございます。そういったものに基づきまして、このまず実情を把握をしようということであります。あわせまして、この在宅介護支援センターというのがございますが、ここにはいろんな意味での高齢者の方々の情報がございます。そういう実態把握情報。そしてまた、介護予防に結びつけるための生活機能評価情報。こういったものを、地域包括支援センターネットワークシステムにこの集約をして活用する。こういったことを現に行っているわけであります。決して、何もこの実態把握をしていないとか、そういうことではないということをまず御理解をいただきたいということでありますが、そのようなこの情報に基づきまして、支援が必要と思われる方々に対しましては、地域包括支援センターや、各地域に今、17カ所設置しております在宅介護支援センターに相談員がおりますが、そういった相談員の方々が家庭訪問を行いまして、必要な福祉サービスの利用につなげるなどの工夫、支援に努めているわけでございます。こういった中で、実はいろいろ議論をしてまいりました。この皆さん御存じのとおり、緊急通報装置、まあこういったものも萩市の施策としてあるわけであります。これは、県内13市の中でもいろいろございますが、この緊急通報装置一人暮らしの高齢者の方にとって、まあとにかく一たん何かあったときにはこの仕組みを使ってくださいということで、積極的に設置を進めてきました。合併後は、各地域におきましても、この設置を今進めております。設置率は県内でナンバーワンであります。これだけの協力をいただいている。それだけ実態がかなりこの独居老人の方が多いということかもしれません。現時点では、この緊急通報装置1,248件が交付されています。こういったこの緊急通報装置というものの意味合い、これはかなりの利用実態もございます。しかし、誤報もかなりあります。毎回あのお話をしていると思いますが、その誤報に対しても消防署を中心にいたしましてその緊急の事態ということで対応させていただいているわけでございます。まあそういったことで、一人暮らしの高齢者のこの生活、そういった安全・安心を支えているということ。 そしてまた、今、介護保険等給食サービス業者の利用者の方たくさん今、展開をされていますが、配食時の安否確認、まあこういったこともやっていただいています。まあいろんな意味でそういった突発的な事故、この倒れられた、あるいは心筋梗塞、脳梗塞。こういったような形で、今まで元気だった方が突然ということであります。そういったケースがまさに孤独死につながっていくわけでございます。そういうふうなこともこのいろいろ工夫をしているわけでございます。今、民間事業といたしましても、かなりいろんなものがございます。この民間のそのいろんなこの手法の中で、例えば、電気ポットのですね、水量がこの変化をする。これがインターネットでこの結ばれる。あるいは、ガスの使用状況とか、あるいはこのまあ室内の動きをこの察知をする。そういったものがインターネットで都会に住むお子さんたちにこの情報提供する。こういったことで、もし何か異常があれば、市の福祉の担当の方、総合、先ほど言いましたような支援センター等にというようなことがかなり現に行われております。いろんな工夫がそれぞれの地域で行われているわけでありますので、まあそういった中で、実はこの萩市のさっき言いました設置率がナンバーワンであります、緊急通報装置にこの絡めまして、実はこの緊急連絡安心カードという制度を今、つくっているわけであります。 もともと、似たような制度はございましたが、本年7月からこういう緊急通報装置を設置している世帯や、一人暮らしの高齢者で希望される世帯に、その緊急連絡安心カードを配付しております。その数は2,301となっております。これはまさに議員が御指摘ございましたいろんなこの高齢者とその医師とを結ぶそういう情報提供にかわるものだと思っております。このカード実施には、何が実は盛られているかといいますと、記載事項は氏名、生年月日、住所、血液型、かかりつけ医療機関、主治医、疾患、アレルギー、ペースメーカーなどの医療機器の有無、親族の連絡先、担当地区民生委員在宅介護支援センター、こういったものが記載をされております。そしてこれは必ずこの1年に1回情報を更新をするということになっているわけであります。じゃあそのカードはどこに置かれているかといいますと、冷蔵庫にマグネットで張りつけてあります。今、救急の担当、消防職員が何かそういった事故があって行きましたときは、必ず冷蔵庫のその張ってありますマグネットを確認をいたします。そしてそれを持って、この救急病院に行くわけであります。したがってそこでは、いちいち確認をすることが必要がなくなりますので。そしてもう一つ特徴は、そこに透明のソフトケースが張ってありまして、薬の説明書、かなり高齢者の方は必ず薬をこの常用されておりますので、その薬の説明書がこの薬手帳という形で、それを入れるポケットがついているわけであります。こういうような形で、すぐ救急対応ができる。どういう薬を常用されているか。そういったことが救急対応、あるいは、お医者さんに行ったときにすべて役に立つ。こういうような仕組みであります。まあこれは、しかもその3千もですね、そういった形で展開をしているケース。まさに夏から始めたわけでありますが、まさに今、ある意味では試行中のようなものでありますが、今、議員が御指摘ございました各いろんな医療機関のいろんな情報、こういったことに恐らく相当するものでありますし、これは医師会にもちゃんと説明をし、理解を求めているものであります。恐らく、議員が御指摘ございました5項目は今のこの緊急連絡安心カードによって、大半のものはクリアできる。もちろん医師会のそれぞれの個々の方々にそのかかりつけ医としての話と、それからその地域の皆さん全域についてのですね、この高齢者の方の情報。これはなかなか難しいと思うわけでありますが、まあ地域の診療所におきましては、かなり似たようなことをおやりになっています。まあしかし、そういうふうなこの基本的には強制ではございませんが、この緊急のその通報装置をつけられている方には、必ずこれは義務としてお願いをしております。そして加えて、このカードのみの方が1,000人強いらっしゃるわけであります。一人暮らしの方々に協力をいただいているわけであります。まあこれはある意味でこの当面、まあそういうふうな情報をちゃんとですね、しっかり伝えていくということ。この救急の場合にですね、役立っていくわけであります。これをできる限り広げていく。この独居の方々には、必ずこの安心カードを冷蔵庫につけていただく。まあこういったことをお願いをしていきたい。これが今、私ども福祉あるいは医療の関係の担当者が今、始めたばかりの制度でございます。まあそういった意味では、この今からこの制度、まあいろんな意味でまだ改善すべき点もあろうかと思いますが、そういうふうなことで、この頑張っていきたいと思うわけであります。 カードは、情報のこの更新がなければならないわけでありますので、特にこの薬の服用。こういったものについては、その都度この新しい情報を入れていただくということが何よりも大切でございます。そしてこの、在宅介護支援センターが毎年そういったものを確認していく。あるいは民生委員の方がそれをやっていただく。まあそういうようなことも繰り返していくことになるわけでございます。そして、加えて今、地域では、このいろんな高齢者の支援の仕組みがさらにいろんな形で付加されています。民生委員の方々の訪問。まあこれも民生委員の方々には大変御負担をかけておりますが、これを今、引き受けていただいております。そして、老人クラブによりますところの友愛訪問とか、そしていま一つは、社会福祉協議会が中心になりまして、各旧萩市内の場合は、町内会におきまして地域での見守りは地域でというスローガンの下にこの町内会福祉部を設置することに取り組まれております。現在、20町内会で福祉部ができておりまして、こういった町内会福祉部がその役割を一部担っていただいている。まあこういうことでもございます。まあいろんな意味で、それぞれこの一人暮らしの方々のこのいろんな対応、こういうことで考えていくわけでありますが、旧萩市内のように、ある程度人口が密集しているところは対応が非常にやさしいわけでありますが、中山間地で特にこの農業を従事されている場合は、各農家がかなりこの隣近所も離れている。こういったケースもございます。まあそういったケースについて、どういうふうな形で今から独居、あるいはお二人の高齢者の方々のこのあり方を考えていくかということもあわせて考えなければならないわけであります。何度もお話をして恐縮でございますが、今、この萩市の各地区の中で、全く独居老人ゼロの地区がございます。三見の明石でございまして。これは地区の皆さんがまさに協議を重ねられまして、何とかそれぞれの世帯に後継者を残すということ。そういう努力を重ねてこられたわけです。そういったことの努力を重ねていかれれば、まあ要はお一人の方のそういった世帯はなくなっていくということでありますから、そういったような努力もそれぞれの地区で、長年のこれはまさにこの努力の積み重ねであります。 明石の地区が特に豊かであるとか、交通が便利であったとか、少なくとも今まではそうであったんですね。今は萩三隅道路でかなり便利になりましたが、便利になることによって、なかなか次は難しくなるのかなと、こういう逆のことも言われ方もされておりました。笑いながらでありましたが。まあそういうふうな地区を挙げての努力、こういったことをされているところもあるということをぜひ御理解をいただきたいと思います。 この独居の問題は、いずれにいたしましても、社会構造といいますか、家族のあり方そのものにも関係をするわけであります。これは決して、じゃあ地方からみんな若者たちが出ていくまあこういう姿でありますが、しかし、都会でも孤独死というのはあるわけでありまして、都会の場合の独居老人の方、お年寄りの方もかなりの数があるわけです。そういうようなことを考えていきますと、今からの社会のあり方として、こういうお一人になられる、あるいは高齢の夫婦だけの生活、こういったものをどう考えていくかということを、まあしっかり今から考えていかなければならないわけであります。今は孤独死という観点で御指摘をいただきましたが、そういった交通の問題、これはさっき後ほどの、このまぁーるバスの話になりますけれども、交通の問題、医療の問題、福祉の問題。高齢化率がだんだん上がってきたときに、今の例えば、この施設介護が対応できるか、まあこういったことで、今の段階は若干のウエイティングリストはございますが、この萩市の場合は、都市部に比べますと大変恵まれた環境にございます。大変な今、それぞれの療養型病床。特にこれは今おっしゃったように、療養型病床の削減をしないという今、政権与党の考えでありますが、これは本当にありがたいわけであります。そして、老人保健施設、特養等々合計で今、萩の場合800床近くあるわけであります。そして加えて今、共同生活介護のようなグループ訪問、あるいは小規模多機能型の居宅介護、こういったものも順次今、増加をさせております。しかし恐らく、この高齢化の進捗の度合いになかなかついていけるかどうか。今、一生懸命予算をつぎ込んでおりますが、こういったようなことが、今からどうなっていくのか。例えば、今、旧椿西小学校の跡地にケアハウスをつくりたい、というのは、そういう思いを込めて、まだまだ絶対数が足りない。特に、有料老人ホームが萩市には具体的にはないわけであります。唯一ありましたものが、社会保険庁の関係の撤退によりましてなくなっていきます。そういったものに変わるものを今から用意しなくちゃいけない、こういう話もございます。 とにかくこの地域挙げて、こういった高齢化の問題。特に一番悲惨な孤独死というものについての対応をどう考えていくかということは、議員の御指摘のとおり、一番の大きな課題だろうと思います。考えられること、今から議論して、どういう手法、政策、措置、施策等があるか。そしてその中で、何を今、重点的にやっていくのかということを真剣に考えていかなければならない時期になったのかな。今、庁内で、そういった意味でのプロジェクトチームをつくって、高齢化という単なる抽象的な次元の話じゃなくて、具体的にもうそういう問題になってきている。もし、本当に独居や高齢の御夫婦だけでもう生活が立ち行かない場合は、どこかシルバーハウジングのような形で、この集合住宅に入っていただくのか。あるいは、いやその場合は、健康であるということが条件でありますが、そうでない場合は、それぞれのこの福祉施設を確保していかなければならない。まあこういうようなことであります。一番望ましいのは、やっぱり元気で、健康長寿。いつまでもやっぱり現職で働いていただく。まあこういうことでありますが、まあしかし、やはり限度が、どこかでくるわけであります。そういった段階で、どういうふうな対応をしていくのか。まあこれは世界でも初めての一つの大きな壮大な実験だろうと思います。 そういった観点で、きょうの今、孤独死の問題は承らせていただきました。 いろんな観点で、庁内でプロジェクトチームを立て、いろんな形で考えていきたいと思います。しかし、現行の今、孤独死のいろんな関係については、いろんな工夫をし、努力をしておりますので、きょう議員が御指摘をいただきましたことは、大方、要するに、医療機関、なかなかその医療機関も今現状を申し上げますれば、どんどん医師の数が減り、医師の方々自身の高齢化が進んでいるわけであります。 今、在宅の輪番制の第1次の救急体制。1次救急は、運用がなかなか難しくなっております。2次救急も、医師の数が減っておりますので、なかなか難しい。まあこういう中で、救急制度をどうするかというんで、先般、この選挙で御説明申し上げました。ああいうふうな形のことにも手を挙げておるわけであります。実は前政権で、もう少し壮大な計画がございましたが、この手を挙げてうまくいくかなと思いましたら、政権交代でだめになりました。まあこういうこともいろいろございましたが、とにかく考えられること、すべていろんな意味でですね、先駆的な取り組みも含めて頑張っていきたいと思います。 2番目は、このまぁーるバスの話でありまして、まぁーるバスについては具体的な運行スケジュールまで御提案をいただきまして、大変前向きな御提言であります。その前向きなこの姿勢に対しては、高く評価をするものでありますが、多とするものでありますが、現実にはなかなかですね、まぁーるバスのコースの見直しは難しいということを申し上げておきたいと思います。何度もこの場でもお話をしておりますが、今、新設南コースの内容を見せていただきますと、主として三見方面になります。三見方面については、今、現状では一日上下6便の生活路線バス。これは東萩から青海大橋のところへ行くバスであります。そしてまた、ウエルネスパーク方面には、一日上下の10便8便の生活路線バス、東萩から新山口のバスが運行しております。こういう場合には、なかなかですね、この今、単一料金。しかも低廉な料金のこのまぁーるバスを並行させて走ることはなかなか合意形成が難しいわけであります。今、市内を走っているまぁーるバスに2コースございますが、これとてもですね、大変な交渉、難航の上に難航を重ねまして、そして最終的に理解をしてもらったものであります。これ以上、まあふやすということになると、今の路線バスそのものが成り立たない。こういう議論もその当時行われました。まあそういうようなことで、まず、第一関門がそういうことで、非常に難しいということであります。加えて、そしてこのいろんな課題もあるわけでございまして、今現在、例えば三見の場合はそういう定期運行バス。そしてまたJRのまあ駅、こういったものもあるということであります。今、私どもが具体的にこの外出支援サービスという形でやりましたときに、このやっぱり同じように、この本当は、例えば床並から萩の方へ持っていきたい。しかしそれは、そういうふうないろんなこの路線バスの関係もあると、こういうことであります。まあこういうふうな支援サービス等についても、いろんな制約があるということを御理解をいただきたいと思うわけでございます。 いろんなこの高齢化時代に即応した交通手段の確保ということを今、旧町村部では、ぐるっとバスという形で、これは無料であるからこそですね、その今の御指摘がございました地域公共交通会議にかけなくて済むわけですね。このいろんな意味で協議会等の打ち立てをして、協議会の了解をもらわなければいけない。これはこの具体的には、バス等のこの交通機関の事業者の方が入りまして、事業者の方々のこの了解がなければ、動かない。こういう話であります。合併前に、何とかですね、同じようにぐるっとバスもこのまぁーるバスも100円でという思いでありました。しかし、合併までにその協議が整わない。目途がつかないということで、無料で走ったわけであります。まあこういうような状況にございます。なかなか条件にしても難しい事情になるということを。 そしてまた、今、そういう中でやはり中山間地域におきます、高齢者の交通手段は何とかしなければいけない。こういう世の中の議論も出てきているわけであります。まあ乗り合いタクシーとか、いろんな手法も新たにでてきておりますが、まあそういったものも含めて、今、せっかく議員が御提案をいただきました。今のこの代替交通バスという話がありまして、これは壮大な実はこの補助金も出しているわけであります。こういったものも含めてですね、もう一回、このあり方、ぐるっとバスのあり方、まあこういったことも含めて、考えていかなければならないと思います。できれば、福祉バスということで有料、100円と、こういうことをしたいんでありますが、なかなか協議会の同意が得られないというのが現状であります。そういうようなことでありますので、まあとにかくその新規コースについては、これだけ時間も計ってですね、これかなり精度のあるものであります。こういったものをおつくりいただいた御努力を多とするものでありますが、残念ながらなかなかこの難しい。今までの、過去の、ちょうど10年前の交渉経緯を踏まえますと、まあ時代は変わったと言われればそういうふうな変化があれば望ましいわけでありますが、なかなか難しいのが現状でございます。 そして2番目に、このお尋ねありました始発場所とか、この通勤に利用しやすいような形で考えられないか。あるいは離島の方の通院の問題。こういったことを御指摘であります。CO2削減対策にもなる。こういう話でございます。実は今、市役所を始発とするといたしまして1時間の東西のルート、2ルートをつくっていますが、これは非常に緻密なこの何ていいますか、計画の中で行われておりまして、1時間双方が回って、そしてまた1時間後にこの市役所で合流をする。市役所で東西のバスが乗り換えができる。それぞれの地域で、だから1時間後、30分ごとに出発をする。これは平均的にみますと、それぞれの停留所で言いますと、15分平均待てば、このまぁーるバスがくるということであります。これはなぜそういう形をとったのかといいますと、一つは、観光利用ということであります。都会の皆さんはまあ限度が大体20分から15分だと。どんな地域でも地下鉄でも山手線でもいろんな形で15分が限度だと、こういう話でありました。まあそういうようなことで、15分平均待てば、このバスがくる。こういうふうなことでやっております。本来福祉バスでありますが、この福祉バスだけではなかなかこの収入確保は難しいということで、この始めたものであります。 一番平成12年にこのバスを始めた趣旨は、実は市民病院を椿地区につくったからでありまして、その市街中心部から離れている。防長のバスのこのセンターからも離れている。まあこういうようなことで、シャトルバスをつくろうということから始まったわけでありまして、シャトルバスをつくるなら観光客も利用できるような形でできないか。ということで始まったのが、松陰先生と晋作くんであったわけであります。まあそういうふうな経緯でございまして、今、いろんな方々の要望を聞き、いろんな御意見を聞きながら、今の路線になりました。 その中で、離島の方々から、離島の窓口であります商港から、ずっとしーまーとへ回ってこの陶芸の村といいますか、あの丘を登ってずっとぐるっと回って、市民病院や都志見病院に行かなければならない。これは大変だという話でありました。これについては今、担当の方で一生懸命、この何とか修復ができないかということを検討してもらっています。これは議員御指摘のとおりでありますので、その部分はこの22年度のダイヤ改正で何とか手当てができないだろうかと。まあしかしこれとても、ガラス細工みたいなものでありまして、船の発着時間と、そして全体の構成であります。このあたりは大変難しいんでありますが、まあそういったことについても、対応できるように、この離島の皆さんの通院の関係については、今までと逆方向になったものでありまして、時間が相当かかる。こういったクレームがかなり出ておりますので、対応を考えていきたいと思います。まあなぜその市役所でそういうふうな始発にしているか。実はまぁーるバスの従業員、このスタッフの皆さんの休憩所は今、市役所に置いております。まあ、こういうようなことも、まあこれは収支の問題にも関係するんでありますが、収支の問題については、これは民間会社にお願いをしております。民間会社としては、できるだけまあ経費は多い方がいい。まあこういうことであります。今までは、どちらも激しいこのやり取りを、交渉しておりますが、何とかこの努力をいただきました。しかし、燃油の高騰はどうしようもないというので、それに対しては、この加算をしてきた経緯がございますが、燃油も元に戻りつつあります。そういうようなこととか、新しいこのバスもですね、10年近くたっているものもありますが、今、21年度当議会にもお認めいただきまして、新しいバスが導入をされています。 さすれば、修理費。そういったものも少なくなるわけでございます。そういうようなことで、何とか努力を重ねていただきたい。まあこういうことであります。ワンコインは何とかですね、当面は、当面はですね、この維持をしたい。なぜならば、高齢者の方々のバスであります。東京に行きますと、港バスは、70歳以上は無料であります。そういう都会の、大体高齢者対策は、バスは無料。公的バスは無料とこうなっておりますが、萩市の場合は100円をいただきます。しかし、すべての方々にいただきますと、こういう話であります。本当は、観光の方々には、もう少し2倍も3倍もいただいていいんでありますが、まあそういった運用が非常に難しいということでありますので、観光客以外の方々には2日利用パスポートみたいなですね、そういったものでできるだけこの購入いただきたいと、こういったこともやっておるところであります。 それから、その今、3番目に、この利用状況こうやって時間の話、夏時間と冬時間。こういったことはですね、なかなか夏時間、冬時間。あの海外に行きますと時間が変わるんですね。大混乱します。まあこういったものは1年間時間の安定したものが望ましい。こうこれを夜に働かれる方。これもですね、少なく、乗車数は少なくなっていますが、一般のバスに比べますとですね、はるかに多い乗車率なんです。このよくこの議会におきましても、乗っているものはいないじゃないかと言われるけども、その場面ではいらっしゃらなくてもですね、実はその1周する間にはですね、最低これやっぱり7人とか8人乗っていらっしゃるわけであります。そういうようなことで、できるだけ、単純、わかりやすい時間設定というようなことで、夏時間。これも議論いたしました。議論いたしましたが、そういうようなことで、この考えているわけであります。 例えば、この冬場におきまして12月、1月の最終便の実績は1日平均4人。西回りですね。東回りで5人です。まあしかし、この4人5人というのは普通の定期バスから言いますとはるかに多いんですね。まあそういうようなこともございます。平均でありまして、これは夏場でありますと、大体この最終便がこの西回りで8.6人、東回りが9人。まあそういったことでいえば、確かに冬は少ないんでありますが、まあそういったものを当てにされている方も、かなりいらっしゃるわけであります。 補助金の関係、4番目にお尋ねいただきました。まあこのあたりはさっき申しましたとおりでありますので、できる限りですね、今努力をいただいています。まあ相当悲鳴に似たような声も聞かされておりますが、私どもの方もですね、そういった従業員の皆さんの休憩所、こういったものを提供している。まあ新しい車を、車両も新しくしていく。まあこういうことでありますから、御理解を賜りますようによろしくお願いします。 それから、運行されない地域への公共バス利用券の利用助成のことはどうかということでありますが、なかなかこれは難しいわけであります。その今、現在、この無料のぐるっとバスを運行しております各地域の状況、そしてまた、萩地域におきましても、大井七重あるいは羽賀、それから相島、こういったところは、実は外出支援サービスという形で行っているものがございます。いろんなところでいろんなケースがやっているわけでありますが、どこの地域でどこでどういうふうな形でこの公共バス利用券助成を行うのかという話については、今、具体的な御提案、内容の詳細もわかりませんので、詳しいことはコメントはできませんが、なかなか困難であろうというのが率直な印象であります。なお、交通問題全体の中で、しっかり議論をさせていただきたいと思います。 それから、まあ地域交通会議ということは、何かそういった変化があったときに、まあその会議を経て、その承認を得るわけでありますが、そういうふうな具体的な新しい手法がこの提案される場合は、当然、招集をして、議論をしていきたいと思うわけであります。 いずれにいたしましても、冒頭申しましたように、高齢者の方々の交通手段、とにかく家にこもらない。いろんなところで、例えば、この生涯学習的なもの、あるいは趣味の世界、いろんなものをそういったところに出ていただくための交通手段であります。まあそういったようなものを確保していくことでありますが、有料無料、あるいはその路線いろんな形で工夫が要ろうかと思います。 この交通問題、高齢者のいろんな形の施策の中で、重きをなす一つの施策と思います。十分、今から庁内で議論をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(青木賢次君) 11番、斉藤議員。 ◆11番(斉藤眞治君) 時間を残していただいてありがとうございました。 今、市長の答えられた部分で第2質問をさせていただきますが、まず1点目の、まあ福祉行政。とりわけ孤独死対策についてはですね、今、萩市で取り組まれている状況を御報告いただいたことについては、私もある程度理解はしておるところなんですけれども、ただ、あの件数がですね、20件を超える件数があったということはですね、今、取り組みをされておるというふうな状況を踏まえても、起きてきたということなんです。それをどうしていくかということが一番課題だろうと思います。ですから、確かに個々の個性といいますか、またあの情報的なある程度の公開できない情報等もあるかもしれませんけども、それについてはですね、やはりあの考えていく必要があるんではないかなということでも質問をさせていただいたつもりであります。 その中でですね、先ほども申し上げましたが、例えば、医療に関する関係であります。経済的なことでですね、病院に行こうと思っても行かれない方。また、通院されていたが中断せざるを得ない方、という方も実はいらっしゃるわけであります。それと、ある程度疾患を抱えながら、独居ゆえに放置されている方。確かに包括介護センター云々あったとしてもですね、実際そういう方に対して、じゃあ緊急連絡安心カードがあったからいいかどうかということもあろうかと思います。したがいましてですね、やはりあの経済的な配慮の中においての、安心してかかれる医療対策ということについて、もう一度市長の御見解をお尋ねしたいと思っています。 それと、また一つ、紹介させていただきますと、実はこれはあのNHKの福祉ネットワークという教育テレビでですね、周防大島町のある病院が紹介をされました。これは地域の老人の方と医療機関が一体となって、そういう独居の方に対してですね、まあいわば、言葉じりで申し上げましたら、思いやりの医療というものをですね、一緒に取り組まれてやられておる。これはあの行政も医療機関も含めてですね。じゃあそういう専門的な病院が、じゃ萩市にあるのかないのか。先ほど市長が言われましたように、医師のことについてはですね、私も医師会の先生方のお話を聞いてみますと、確かに高齢化になってですね、大変だという状況はわかっているんですけれどもしかし、地域を挙げて周防大島ではですね、そういうふうなこと取り上げられておるんです。それに対してやはり行政と、まさに医療機関が一体となった、例えば独居高齢者の方。例えば老人夫婦の方に対する対策をですね、取られておる。人数が多い少ないという問題ではないしですね。例えば、中央だろうが中山間地域だろうがという問題では私はないというふうに思っているのですが、それを見たときですが、やっぱりこれはあの萩市にも取り組みが、できるのではないかな、というふうに思ったまあテレビの報道でございますけれども、紹介をしておきたいというふうに思っています。 それともう一つですね、質問でも触れましたが、やっぱりあの、医療機関とかですね、そういうところに介護施設に入りたいという人もなかなか入れないという現状が今もあるということなんですね。多く、前回の議会の中でも一般質問いたしましたけれども、待機待ちの方がいらっしゃる。ということに対してですね、やはり住居に不安を抱えている方もいらっしゃるわけですね。じゃそういうことが、例えばこの、緊急安全安心カードの中にですね、連絡安心カードの中に触れてあるのかどうか。というところは、形上のものはある程度見たらわかりますよといったとしても、もっと詳細な、これはあのその情報といいますか、そういうものがなければ、また地域の方との連携も取りにくいというふうにも私は思ってまして、そういうことを踏まえてですね、やはりあの医療を安心してかかる、医療ということについてのですね、再度市長の認識についてお尋ねをしてみたいと思います。 それと、まぁーるバスでございます。まぁーるバスについてはですね、まあ結論から言われて難しいということでございますが、これはあの、具体的にきょうは資料でですね、例えば南コースというふうに、銘打って、サンプル資料をこうお配りいたしましたが、これは私、素人がつくったものでありますから、実際こういう形、いいものかどうかということについてはですね、専門家に聞いたわけではございません。ただ、例えばですね、今ですね二つ言われているのがですね、今、申し上げましたことと別の質問なんですが、まぁーるバスの停留所に置かれておる待機用の場といいますか、待合の椅子といいますか。椅子がですね、古くて壊れてますよという。これ具体的に申し上げました。萩駅の前の、木造の椅子が壊れている。これは聞くところによると、商工、今、現商工でありますが、商工の工業科の生徒たちがつくったものが寄贈されたように聞いています。萩市というマークが入っているそうでありますが。じゃあそういうところもですね、やはり今後どうしていくの。以前はこの待合室の椅子について質問したとき、これ各団体から寄附をもらっているんだと市長は確かに言われたと思います。ないところはどうされますかといいますと、そういう方に呼びかけながら、ということを言われたと思いますが、やはりそう椅子についてもですね、やっぱ細かい配慮をされないといけないんじゃないのかなあ。 またコースで申し上げましたら、現在の今、東萩駅前からですねしーまーとに行って、もう一度東萩駅に帰ってきてほしいよという声が実際にあるそうであります。まあ、そういうことも踏まえてですね、例えば、交通会議の中で必要に応じてまたある変化が起きたらやられる、協議をしていくんだと言われましたが、じゃ実際、この本題に質問の項目の中と重複いたしますけれども、じゃあ私が銘打った南コースという、例えば椿方面の方の声、三見方面の方の声というものが、実際にこの交通会議でどういうふうな議論があったのかということについてまたちょと教えていただけるかなというふうに思います。 実際的に言いましてですね、確かに路線バスが6本通ってますよ、8本通ってますといいますけども、現行の、例えば東回り、西回りをつくったときも、従来の路線バスは今も走っておるわけでありまして、そことの協議が難しいから、大変難しいよと市長の言われることもわからないわけではありません。しかし現在、私も防長交通の関係者とも議論をさせていだたきましたが、やはりかなり、例えば市長もいみじくも言われましたが、一般の定期バスに比べれば、まぁーるバス乗る人が多いんだよ、今市長認識だということについてはですね、じゃあそのバスをどうしていくのかというところの協議もですね、例えばされれば、当然それに対する防長交通に対する補助金というのがふえるかふえないかということも含めて議論の対象にはなるんじゃないかなというふうに思うんですが、それについてお尋ねしたいと思います。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度のお尋ねであります。 孤独死という一つのこの定義なんでありますが、これはなかなか難しいんであります。例えばですね、こう言う話を聞きました。お子さんがすぐ近くに住んでいらっしゃる。事業主であります。会社を経営されておる方であります。きょう朝、出てこられなかった。しかし、まあ気になって夕方行ってみた。実はきのう、その前の日のですね、この脳心関係で倒れられていた。まあこれもある意味では孤独死かもしれません。いわゆる、孤独死は変死と取り扱われる。変死の概念の中の一部が孤独死でありますから、今おっしゃったのは恐らく警察関係のまあ統計資料でありましょうが、まあそういった中で、どこまでを孤独死として考えるかというですね。例えば、二、三日放置されていた、まあこういったものなのか。昨晩亡くなっておって、実は朝出てこなかったんで夕刻行ってみたら、実は亡くなっていた。こういったケースは実は非常に多いんですね。まあ本当にお子さんが隣に住んでいらっしゃる。こういったケースもあるんですね。まあいろんなケースがありますので、まあその私どもそういった統計を事実上持っておりません。なかなか公表されないケースもございますので、そういうような、社会的に話題になったもの、そういったものは把握をしておりますけれども、そういう状況にあります。 そして今、例えば、病院に行こうにも行けないとか、あるいはこの途中でこのそういう通院もできなくなった。そういったいろんなケース、悲惨なケースがあるとおっしゃいました。実は今、そういったこう方々をさっき言いました実態調査をやってきたんですね。ずっと。かなり把握をしてきております。そうした場合については、それぞれの地区、まあ例えば、この災害の問題。今、きのうから議会いろいろお尋ねをいただいています。これは登録制度として持っているんですね。いろんな意味でその要支援という形でいろんな形で3,000人近い方がですね、いろんな意味で、この意思表示をされています。各いろんな場合があった場合はですね、とにかくこの私のこのプライバシーの話はいいから、とにかく支援をという話でですね。まあこういう形で具体的な数字が出てきているわけであります。どうしてもそういったこのいろんな形で情報を得ておりますが、そういう情報の網にひっかからないような事例があるのかどうか。だからこそ、地区におきまして、地区の例えば町内会福祉部をつくっていただきたいとか、あるいは老人クラブの友愛ホ訪問だとか、あるいは民生委員の皆さんのですね、大変な御努力とか、まあそういうような形で、まだまだこの萩の社会は、近隣関係がかなりまだまだ生きてる。共同体意識が非常に強い。まあしかし、アパートができているようなところ、あるいはこれに類するいろんな、新たにこの他地から来られているような方々の多いところ。共同体意識がやや希薄になっているところの問題はあろうかと思います。中山間地の方は、ある意味では共同体意識が非常に強いわけでありますから、どこそこのだれだれさんが調子が悪いようだという話は、いろんな意味で伝わっていく、民生委員の皆さん、あるいは在宅介介護センター。こういったところの情報のネットがありますので、まあ他地に比べますと萩のそういったネットは大したもんだろうとこういうふうに思います。 しかしそれにもかかわらず、漏れるケース。どういうふうなことで把握できるかということでありますから、まあそのあたりはいろいろ工夫をしていきたいと思います。いろんな工夫をしながらですね、今、現在のネットワークができているわけでありますから、この今、具体的な周防大島ですか、どっかの事例お話をされました。 今、各地域におきます診療所の所長さん方は大変な努力をいただいてます。これはそれぞれの地域で特色ある展開をいただいていますので、一概に御報告することはできませんが、そういうふうな似たような努力をされている所もございます。そういったようなことも含めて、この医師の方々との連携も、いろんな形で考えていかなければならないと思いますが、そうした中で、この安心カード、こういったことは、いろんな医師の方々の御意見もいろいろあったわけであります。そういったものも取り入れながら、考えているわけでございます。 それからもう一つは、この待機という問題でございましたが、確かに萩も待機の数はありますが、都市部と比べますとですね、都市部は一体10年20年先になるんじゃないかと。こういうような話もございます。萩の場合は、まあ保育の待機、これはゼロでございます。今、高齢者の待機は若干ございますが、まあそういった意味で、このいろんな努力をしているところであります。 それから、まぁーるバスの話はですね、南コースはまさに三見の方面へ行くというのは、今、定期便がまさに走っておりまして、このコストが全然違うんですね。料金が違う。こういうふうなときに、なかなか難しい。私どもが今、まぁーるバスの話で、この吉田町を通ったり、いろんなところを通ったりする。わずかな期間でも競合する。そのことの議論がありましたが、延々、まあ四、五キロ以上ですね、そういった意味で競合するようなところがあるときに、それがどうなるかっていう話なんであります。これは、むしろその会議とかじゃなくて、あくまでも防長さんとの関係になるかと思いますが、そういうようなことで、なかなか難しいという話でありますし、かつ、そこで今、新たにしたらこれは1.5時間、1時間半ということでありますから、まあ相当程度またこの財政負担もあるわけであります。まあそういった財政負担でやるのがいいのか。あるいは別の手法があるのか。こういったことも含めて議論をしていきたいと思うわけであります。 そして、今はその椅子の話。萩駅の椅子が壊れているという話でありますが、これは今までないところにですね、中心にこのロータリーの皆さんが寄附をいただきまして、その具体的な資金によりまして商工の皆さんがこの木工工作の中ですね、つくられたものであります。もし破れたところがあれば御連絡いただけばすぐ直します。そういう仕組みになっていますので、お気づきになれば速やかにですね、御連絡いただきますれば、またお願いをいたします。今、椅子がないところはかなり減ってまいりました。みんなお年寄りの方が椅子に座ってバスを待たれる光景は、まあ雨のときは大変でありますが、この陽だまりの中でそういうふうに待ってらっしゃる光景は非常にほほえましいものがあります。 なかなか交通会議といいます中の議論というのは、むしろ形式的になっておりますので、実質的な、まさに運行者との議論、まあそういったことでありますので、なかなかこれは、まあ一応、議員こういうふうなことでお話がありましたので、提案をしてみますけども、なかなか難しいと思います。なお、交通問題について、総体としてしっかり今から議論をしながら、あり方を考えていきたいと思います。 ○議長(青木賢次君) 斉藤議員の質問は終わりました。ここで10分間休憩いたします。     午前11時04分休憩────────────────────     午前11時18分再開 ○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて質問順位7番、木村議員。8番、木村議員。  〔8番 木村靖枝君登壇〕 ◆8番(木村靖枝君) おはようございます。通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。 最初に、新清掃工場の今後の計画についてですが、この項目につきましては昨日二人の議員さんが質問されましたが、大事なことですので私は少し視点を変えて質問させていただきます。 10月30日の臨時会で、新清掃工場のアクセス道路として補正予算が組まれたところであり、11月15日号の市報によって新清掃工場の平成27年度稼動を目指しているということが説明されているところです。現在の清掃工場の老朽化に伴い、当初山田地区を初め5カ所の候補地で模索をされ、紆余曲折もありながら、小原地区を建設候補地として決定されたということですが、清掃工場はどこの地域でも歓迎される施設ではありません。しかし私たちが生活する上において、リユース、リデュース、リサイクルに積極に取り組んでも、ごみの排出抑制に努力をしても、ごみゼロの生活は不可能です。特に密集している漁業集落においては、コンポストを利用する空き地さえもありません。きらわれ施設であっても、市民にとってはなくてはならない施設であることは言うまでもありません。小原地区が候補地として決定され、受け入れられた小原地区の皆様に感謝を申し上げたいと思います。そこで今後新清掃工場の建設に向けた取り組みについて、3点市長の所見をお尋ねいたします。 まず1点目として、地域住民とのさらなる合意形成に向けて十分な説明をされ、地域の方の意見を聞き、それにこたえるためにどう努力するのか今後の課題であり、地域の方の大方の賛成ではなくて、全員が賛成という方向に持っていくことが大切だと思います。御存じのように、越ヶ浜地区にも何年間もかかって地域住民の同意が得られた斎場やすらぎ苑があります。4代にわたる市長さんの熱意と説得による努力のたまものですが、決定するまで地域の特色として、特に一たび出漁すると神仏に頼ることしかできない漁業集落の人たちの気持ちは複雑で、その人たちにとっては長期にわたりいろいろ議論されたところであり、何回も地区内で会合を開催され、合意形成が図られ建設に至った経緯があります。その後完成後には何ら問題もなく、地区の方から不満の声も聞いたことはありません。 市民が生活する上において清掃工場、埋め立て処分場、斎場など必要なことはわかっていてもなかなか100%の同意の理解を得ることは難しいとは思いますが、反対される理由を検証し、解決することが大切だと思います。特にダイオキシン発生防止対策、水道設備、風評被害の防止、小原地区はもちろん隣接し侵入道路に関する関係の三見地区など、周辺地域の合意形成を図られるためにどうされるのか、今後の取り組みについてお尋ねをいたします。できれば小原地区に選定された経緯について、市長の御所見をお聞かせください。 2点目として、道路整備についての配慮についてお尋ねをいたします。 アクセス道路集落内道路の整備については、10月の臨時会で説明を受け、認識をしているところです。先ほども申し上げましたが、小原地区の方も生活道路の整備、充実として期待されていることから、高齢化対策として地区外への交通の利便性についてどのように考えていらっしゃるのでしょうか。 最後に長門市と阿武町との共同体系として、今後の取り組みについてお尋ねをいたします。 長門市から、今年5月に清掃工場の共同設置の申し入れがあったと伺っています。従来どおり、阿武町ももちろん共同体として新清掃工場建設にかかわっていかれると思いますが、建設費の負担割合等具体的な検討がなされているのか、現時点での取り組みについてお尋ねをいたします。 次に観光行政について、2点お尋ねをいたします。 まず1点目に、道の駅の活用についてです。長距離ドライブがふえ、女性や高齢者のドライバーが増加する中で、道路交通の円滑な流れを支えるため、一般道路にも安心して自由に立ち寄れ、利用できる快適な休憩のためのたまり空間が求められるようになりました。また人々の価値観の多様化により、個性的でおもしろい空間が望まれており、これらの休憩施設では沿道地域の文化、歴史、名所、特産物などの情報を活用し、多様で個性豊かなサービスが提供されます。 このことにより地域の核が形成され、活力ある地域づくりや、道を介した地域連携が促進されるなどの効果も期待されます。 こうしたことを背景に、道路利用者のための休憩機能、道路利用者や地域の人々のための情報発信機能、そして道の駅をきっかけに町と町が手を結び、活力ある地域づくりとともに行うための地域連携機能の三つの機能をあわせ持つ休憩施設として道の駅が誕生したと承知しているところです。 現在萩市には6カ所の道の駅があり、連絡協議会も立ち上げられ、それぞれ連携をとり、地産地消の特性を生かした商品の開発、販売等を安心安全をモットーとした運営をされていることと思います。先ほども述べましたように、道の駅は道路利用者の休憩の場でもあります。観光地萩を訪れる多くの観光客が、道の駅を利用される方もたくさんおられると聞き及んでいるところです。来年3月の萩有料道路の無料化に際し、道の駅萩往還公園が萩市に譲与されることになっていますが、現在萩市の玄関口であるこの場所をどのようにリニューアルされ運営していかれるのか、その取り組みについてお尋ねします。また今後萩三隅道路に沿っての明石パーキングエリアにも道の駅の創設が予定されていると伺っています。 萩市には7カ所の道の駅ができるわけですが、道の駅を観光資源の一部として位置づけ、市内各所の案内役になるよう工夫する取り組みをされるお考えはないかお尋ねをいたします。 最後に道の駅の連絡協議会の中で、どのような協議がされたのかお聞かせください。なお観光資源の一部として、まさに萩しーまーとは観光客もたくさん集客していらっしゃるようでございますが、ほかの道の駅はいかがでしょうか。 次に、明神池周遊道路の整備の進捗状況についてお尋ねをいたします。 平成20年9月の定例会で、落石による明神池の周遊道路の通行どめについて、対応をしていただきたく質問をさせていただきました。そのときの市長さんの答弁の中で、明神池の北側の遊歩道が通行禁止になっていれば、全体の観光客の駐車場及びその動線をどう考えていくか大きな課題であり、明神池の狭い道路に停車、駐車して明神池を見ている観光客のこともあわせて考えていかなければならないということでございましたが、その後このことについてどのように検討されてこられたのか。また検討されたのであれば、その結果はどうなったのかお尋ねをいたします。なおこの北側の遊歩道の後背地に萩市有林があり、それを挟む形で反対側に地区の方の住宅があります。明神池の周遊道路に落石があったように、一部住宅も落石の被害を受けておられます。その際市長さんが県当局へ要望され、早速急傾斜地対策に取り組んでいただき、周辺の集落の方も喜んでおられ、一日も早い事業の完成を待ち望んでおられるところですが、明神池の周遊道路の通行どめ解消に向けてどのような取り組みがされているのか、またその進捗状況はどうかお尋ねをいたします。 最後に、明神池周辺の市有林の管理の状況についてお尋ねをいたします。 前段の、周遊道路の通行どめの原因が落石によるものであることは既に承知いたしているところですが、この因果関係にある後背地の私有林の管理についてお尋ねをいたします。 このことについて、平成20年9月定例会において同じく質問をさせていただいております。そのとき、市有林の管理について広大な面積の林野を監視することから、越ヶ浜だけの専任の林野監視員がいるわけではありませんが、急傾斜地の工事が終わって一方をそのままに放置はできないという思いがあります、という答弁をいただいております。ただ、落石防止のため市有林の根元をコンクリートで塗り固めるということは、お考えをしないでください。後背地の市有林は、保安林という認識を持っております。前々から何度も申し上げておりますように、森林の役割は木材の供給だけではなく、災害を防ぎ心に安らぎや潤いを与えるなど重要な働きを担っています。 こうした森林の中で、重要な役割を果たしているのが保安林です。保安林の種類はその果たす役割から防風、魚つき保安林など17種類と仄聞しております。その中で明神池は国指定の天然記念物であり、周辺は名所地や旧跡、趣のある景色を保存する目的から、風致保安林として指定されています。風致保安林は、景観行政を推進する萩市にとって大事な保安林で、国指定の天然記念物である明神池の保全もしております。 しっかり森を保全し、市有林として行政の役割を果たすべきと考えます。保安林の保護、管理にどのように対応されるのか市長の所見をお尋ねし、1回目の質問を終わります。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) ただいま木村議員から大きく3点御質問いただきました。一つは、既に当定例議会におきましても何度もお尋ねをいただいております新清掃工場の関係。そして2番目は観光、3番目は明神池周辺の林業行政ということであります。それぞれ順次お答えをさせていただきます。 最初の新清掃工場の関係であります。まず初めに地域住民の皆さんのさらなる合意形成に向けての努力をしろ、こういう話でございます。できる限りとにかく、引き受けをいただくということであります。大方の皆さんの御賛意をいただきましたが、一部の方についてはまだ御異論もあるようでございます。とにかくしっかり地域の皆さんの御意見を聞きながら、その何に問題があるか、こういったこともあわせてしっかり対応を考えていきたいと思います。 既に小原地区におかれましては、小原地区清掃工場誘致協議会という形で会を結成されまして、具体的に小原地区のいろんな課題、問題、今回の工事の開始に伴いまして懸念される事ごと、こういったことについては御要望等も出ているわけでございます。そういったものにも真摯に対応していくことお約束をしておりますので、そういうこの場を通じましてしっかり理解を求めていきたいと思うわけでございます。 そして2番目にお尋ねをいただきましたのは、道路状況が非常に悪い。こういった中で高齢化対策としても地区外の交通手段、こういったことについて、市民の足となるような施策についてお尋ねをいただきました。まさに今申しましたように、協議会の中から出されておりますのも一つは小原地区、今までもそうでありますが、大変劣悪な交通状況にございます。特に医療機関、商業施設への交通手段、足の確保について強い要望が出ております。 これに対しましては、小原地区かなり高齢化が進んでおります。小原地区から市内のいろんな医療機関、商業施設への交通手段の確保ができないかということでありまして、いろいろお話し合いをしまして、萩市の初めての事業といたしまして乗り合いタクシー、これは有料でありますが、次年度から導入をするとこういうことで検討をしておりまして、ほぼ合意形成になりつつあります。とにかくこの4月1日から小原地区から乗り合いタクシーで医療機関、あるいは福祉関係の施設等々に通うことができる。これは乗り合いタクシーはいろんな意味で条件が付されます。そういった条件の中で、今御理解を賜りつつあるわけであります。 そのほか飲料水の確保とか、いろんな課題が出されております。これはなぜかと言いますと、やはり清掃工場はかなりの水量を使いますので、自己完結いたします。外には出しませんが、この飲料水に今井戸水をお使いになっておりますが、そういったものに影響が出るんではないかと。要するに水量の問題でありますが、そういったものに対して、この23年度の完成を目指しまして、飲料水施設を整備する、こういった検討もあわせて言っているところであります。そのほかいろいろな課題が出されておりますが、それぞれ真摯に対応することをお約束をしているところでございます。 とにかく今議員御指摘ございましたように、できる限り誠意を示し、地域の皆さんの合意形成皆さんに理解をいただくよう、引き続き全力を挙げて努めてまいるつもりでありますので、ぜひ御理解をいただきますようによろしくお願いいたします。 3番目に、長門市・阿武町との共同事業としての今後の取り組みについてどうだ、とこういうお話でございます。これについては、もう既にお話をしておりますけれども、5月27日に南野市長から新清掃工場共同設置の申し入れをいただきました。今まで長門市ともいろいろお話し合いをしまして、3回実は要請にまいりましたが、いろんな形で要請をしましたが、なかなか御同意をいただかなかったわけであります。今度新市長になられまして、ぜひ共同でやっていきたい。こういうお話でございますので、その申し出をしっかり受けとめまして、新清掃工場の建設と運営に当たりましては萩市と長門市で構成する、一部事務組合を設立していこうということで今合意をしているところでございます。 具体的な内容、すなわち具体的な経費の負担、あるいは時期、あり方、こういったことについては今後の課題になりますけれども、できるだけ早く一部事務組合の創設に当たっていきたいと思うわけでございます。 地方自治法の規定によりますれば、萩市議会、長門市議会に一部事務組合の規約を上程いたしまして、承認をいただかなければならないわけであります。3月議会ぐらいまでにはですね何とか用意をいたしましてお諮りをしたいと思いますので、ぜひ御理解を賜りますようによろしくお願いをしたいと思います。 なお阿武町とのかかわり合いでございますが、今時点でこの阿武町は清掃分野では萩清掃工場にごみ焼却を委託をされているわけでありまして。この委託の形式は今後一部事務組合に対して、阿武町からいただくということで事務をお引き受けをする、こういうつもりでおります。こういうことで今話を進めさせていただいているところでございます。 なお今後いろいろな形で今御指摘ございましたように、例えば施設の建設費あるいは中でも道路の関係の経費をどう負担するかとか、こういった問題はまさに今から一部事務組合の形成過程で議論をしていくわけでございます。できるだけ早く合意が得られますように、最大限努力をしてまいります。運営の形態、こういったこともまだ詳細は白紙に近いわけでございます。ほぼいろんな案は持っておりますけども、そういったものを今から一部事務組合の相手方であります長門市とも協議をしながら、一刻も早く議会でお諮りをすることができますように努めてまいりたいと思います。 まあ事務手続きがそういったことで今からございます。議会の承認をいただきますれば地方自治法の規定によりまして、萩市長、長門市長の連盟で県知事に対しまして許可申請書を提出し、知事の許可によりまして一部事務組合が成立することになります。 そういうようなことで、またあわせまして国の方の予算の関係の申請等々、あるいは循環型社会形成推進地域計画策定、こういったものが補助金の前提条件になります。そういったもの策定にも、今から当たっていかなければならないわけであります。時間が限られておりまして、とにかく27年度の供用開始ということで目標を掲げておりますので、道路の建設も具体的な自治体の分野におきましてもあわせまして、しっかり対応を考えていきたいと思います。そして冒頭お話ございました、地域の皆さんのできる限りの御理解をいただく、そのための最大限の努力をしてまいります。よろしく御理解をお願いいたします。 2番目の観光という観点で、道の駅の活用についてお話をいただきました。道の駅は、三つの機能がある。休憩機能、あるいは情報発信機能、地域の連携機能、こういう形で道の駅を位置づけて今いろいろ御指摘を賜ったわけであります。 まず最初に、道の駅3月の萩有料道路の無料化に伴いまして、道の駅萩往還公園が萩市に譲与されることになりますが、そのリニューアルはどういうふうに行うのかと、こういう御質問でございます。 まず一つ、今の道の駅の名前は萩往還公園とありますが、実は公園と言われてもまあ確かに一部ポケットパークみたいな公園がありますが、それよりも萩往還の玄関口のような感じなんで、萩往還という道の駅の名前、名称変更を今行おうとしております。 そういうようなことで、萩往還の玄関口でありますところの道の駅、こういうことで今時点では物産販売及びレストランの施設がございますが、これは129平米であります。これに加えまして、今有料道路の管理事務所というこの施設、そしてまた倉庫がございます。事務所は151平米、倉庫は120平米でありますが、これらもすべて地産地消を目的としたこういった特産物等の直販所にしていきたい、こういうことでありますから。面積的には今の3倍のものになります。こういった施設を今からリニューアルをしていくわけでございます。今までの事務所、あるいは倉庫を新たに販売所にしていきますので、その関係の予算も当然これは市が負担していこうと思いますので、これについては3月定例議会ではお諮りすることができると思います。 今時点で、お諮りをしようとしておりますのは松陰記念館の展示棟、それからサービス棟の一部の改修工事、あるいは看板の設置工事電源工事、ゲート用の看板ライトアップの設備関係の費用であります。これが約800万強でございますが、こういったことでありますが。3月定例でお諮りをいたしますのはもう少し金額が大きいものでありますので、これでリニューアルの内容が確定をするわけでございます。 本来でありますれば、3月20日にオープンをいたしますのでそれまでにということでありましたが、有料道路が停止をされまして、この期間が余りにも短いんでとてもリニューアルの期間には間に合わないとこういうことでありますから。4月末の連休には間に合うように、こういうような形で新しい萩往還公園の道の駅の販売所が完成をする、こういうことで今予定をしているところであります。できるだけ早く、せっかくの機会でございますので、この有料道路が無料化にするに合わせて、そんなに遅くならない時期に対応できるように考えていきたいと思うわけであります。いずれにいたしましても、いろんな意味で予算の承認等御理解を賜りたいと思います。 2番目に明石の関係の道の駅について、いよいよ7カ所目の関係であるが、そういった意味で観光資源の一部として位置づけて、市内各所の案内役となるそういう工夫ができないか、とこういう御指摘でございます。それぞれの道の駅、今回新設をされるものを含めまして七つになります。その七つの道の駅におきまして、それぞれ既に今道の駅として活躍をいただいていますところは、萩の観光のいろんなパンフレット、あるいは萩のいろんなイベントそれぞれの各地域のイベント、こういったものもふんだんに用意をさせていただいているところであります。 要は、市内各所の案内役となるような工夫、こういったこともさらに今回の新設の明石の事例も参考にしながら、さらに強化をしていきたいと思うわけであります。いろんな意味で今まで道の駅は、経営あるいは事業主体はまちまちでございます。この市が出資をしている、そういった道の駅の事業体もございますし、全く民間ベースでやっていただいているところもございます。いろいろそれぞれの道の駅は内容は違いますけれども、七つの道の駅、お互いに協力をし合ってということで3番目にもまたお尋ねをいただいておりますが、少なくとも観光資源の一部、こういうふうな理解のもとに、議員御指摘のようにしっかり萩の実情があそこに行けばわかるような仕組みを考えていきたいと思うわけであります。特に萩往還という名前を変えますけれども、あそこの道の駅におきましては松陰記念館というものがございまして、そこには萩市内の地図がございます。そういったようなこともありますので、松陰記念館を使っていろんな意味での情報を提起をしていく、したがって松陰記念館だけはこれは今の物販とは分けて運営を考えていきたい、こういうふうに思っているところでございます。そういうようなことで、とにかく今議員御指摘のように市内各所の案内役となるような位置づけで道の駅を考えていきたい、こういうふうに思っているところであります。 3番目には、道の駅の協議会の中でどのような協議をしているのか、とこういう話であります。これは今農林水産業、特に生産者の皆さんはいろんな意味で工夫をしながら生産に当たっていただいていますが、流通の分野がやや弱いんではないか。そういう中で運搬費もかからない、そういう直販にもう少し力が入れられないかというのが今農業あるいは水産業等の課題でございます。 そういう中で、直販体制の典型例であります道の駅を大いに活用していただきたい、こういうことでありますが。事業主体がそれぞれまちまちでありますので、必ずしも市が直営ではありません。したがってお願いベースになるわけでありますが、いろんな形で直販の位置づけ、しっかり頑張ってほしい。もし余裕があれば、通販やネット販売もですねやっていただけないか、これはちょっと先の話になるかもしれませんが。 そういう中で、今道の駅連絡協議会が提案をいただいた形になっておりますけれども、国から選定委託された事業がございます。萩3Jプロジェクト、今4つの取り組みを行っているところでございます。 一つは地域リーダーの育成事業、そしていま一つはそれぞれの道の駅で逸品、逸品は一つの品と逸品の方に掛言葉になっておりますが、開発事業について。これはいろんな指導者をお招きいたしまして、ワークショップ手法によりまして、今地域リーダーの育成や逸品開発を進めているところでございます。それぞれの地域におきまして、いろんな工夫をしていただいております。 3番目には、物流モデル構築実証事業というのがございますが、これはいろんな商品を軒先集荷し、それを商品として各直販所に持っていく、こういうようなことであります。いろんな工夫を今考えているところであります。 4番目に、地消システム構築実証事業。これは食材を使ったメニューの開発とか、いろんなことを今検討しています。いずれにいたしましても、成果は来年の2月ごろに発表されることになっています。こういうような形で、道の駅のそれぞれの内容は違いますけれども、地理的な状況、出発の事情は違いますが、何とか協力をし合いながらやっていこうということであります。なおそれぞれの道の駅の業績といいますか入り込み数、これは担当部長の方からお答えをさせていただきます。 それからその次、最後にありましたのが明神池の問題でありまして、明神池の周遊道路まあこういったことで、今全体のお話といたしまして落石防止の関係。この北側と南側、南側はまさに明神池でありますが、北側は人家がございます。今御指摘のとおり、21年9月から急傾斜地域の崩壊対策ということで、工事着手をしていただいております。これ県事業でございます。工事の完了は平成22年度の予定であります。総事業費1億5,000万でございます。このときにあわせて本当は南側もですね、と思っておりましたがなかなか急傾斜地の事業と言いますのは、もう既に昨年もお話をいたしましたが人家があることが前提でありますので、南側は人家がございません。したがってこの事業を南側も展開することはできないわけであります。したがって他の事業を模索をしておりまして、いろいろ考えてきたわけであります。 去年も同じように、おととしも同じような質問をいただいておりますが。去年もいただきましたときには何とかやろうとこう言っております。21年度は、森林整備の加速化、林業再生事業というものに手を挙げたわけでありますが、残念ながら不採択になってしまいまして、今宙ぶらりんな形になっております。したがいまして、何とかですねこれを事業化をしなくちゃあいけない、これはお約束をしているわけでありますから、今この模索をしておりますが、なかなか今の時点政権交代もございまして、なかなか事業進捗がですねおぼつかないことでございます。 何とか今おっしゃっているように明神池、森林、林野については、一つは天然記念物明神池を背景にした景観の問題と風致保安林という保安林機能の問題と、そしていま一つは境界がなかなか確定しなかったという三つの足かせがございました。したがってなかなか事業採択に当たってうまく話が合わない、したがってですね今それをもう一度国定公園ということやそういった風致の問題も含めて。去年は歴史的風致の関係はどうかとおっしゃったんでありますが、何とか林政でできないかということで林政で手を挙げたんでありますが、これがもろくも崩れてしまいました。どういう手法があるかということをもう一回念査をし、方向づけを考えていきたいと思います。 なかなか22年度はもう事業が難しくなって迫っておりますので、少し時間が余計にかかるかもしれません。今の通行禁止の状況がまだ続いております。落石防止という観点でいいますと、本来はあそこを通りますとということで、去年もいろいろ答弁をさせていただいているわけでありますが。こういう状況にございますので、いましばらくこの事業採択の内容を考えていきますので、お許しをいただきたいと思うわけであります。 なかなかその景観と保安林と境界、境界の問題はいろいろ調べていきますればそのなかなか難しい様相がございまして、意外と明神池に面した山林のほとんどこれは越ヶ浜自治会の所有地ということがはっきりいたしましたし、一部は個人所有がまだあります。こういったような中で、一応大体境界立会い測量というのが終わりましたのでその問題は解決しましたが、そういった方々の了解理解をいただかなければいけない、こういう話が一つ。 やはり風致保安林について、機能が持続的に維持できなければならないという、こういった一つの問題。そして何よりも議員が御指摘のようにコンクリーの塊のような形の工事はできないということ。景観に配慮しなくちゃあいけない。この三つのことをですね、一つは大体問題解決ができたわけでありますけれども、そういうふうな形で今からそれなりの条件をクリアするような事業進捗を図っていかなければなりません。いましばらく時間をいただきますようによろしくお願いをしたいと思います。 いずれにいたしましても、明神池及び笠山はかつて萩の最高の最大の観光地でありました。観光資源としては、今も変わらない内容を持っておりますので、風穴も含めてですねしばらく全体像をもう一回考えていきたいと思います。 今や笠山の本来その頂上山頂や明神池以上に、虎ヶ崎の方の椿の方が有名になってしまいまして来場者数も多いわけでありますが、その途中の過程の明神池、あるいは笠山ということもしっかり観光地として大事にしていかなければならない、一つの大きな資源だろうと思っておりますので、頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(青木賢次君) 商工観光部長。  〔商工観光部長 松原純二君登壇〕 ◎商工観光部長(松原純二君) 木村議員からの質問で、各道の駅の状況はどうかということでございます。 まず三セクでやっております道の駅たまがわでございますが、これは平成19年と20年でございますが、店に寄った人の出入りでございますけれども、16万7,873人、これが20年度でございまして、19年に比べて若干の伸びとなっておるところでございます。売り上げ金額につきましては、ちょっと今手元に資料がないからあれですが、たまがわの道の駅としては、開設以来最高の売り上げがあったというように聞いております。 次に道の駅あさひ、旭開発がやっておるところでございますが、これは20年度が9万7,980人の入りで、前年に比べて約7,000人近く減少しております。これは山口、防府あたりのお客さんが主でございましたが、なかなか出品する者が高齢化しており、商品がなかなかそろわなかったと、そしてつつじの方がその反面ずっと伸びておるといった状況でございまして、その辺の関係が道の駅あさひとつつじの関係がございます。それからハピネスふくえでございますが、これが4万5,505人となっておりまして、これも平成19年に比べて若干の減でございます。 いずれにせよこの三セクでやっております道の駅については、出荷体制等々の問題が出ており、そういったものをこれからどのようにしていくか、どのように構築していくか、そういったとこが課題でございまして、今各道の駅でそのようなものをもう一回再構築していこうといったような状況でございます。 それからしーまーとにおきましてですが、しーまーとも昨年の入りがですね、148万5,988人、これはレジを通した数でございますけれども、前年に比べて若干99%となっております。いずれにせよ、各道の駅ではいろんなイベント等を行っていけばそれなりの集客があるということがもう実証されております。特にしーまーとそしてたまがわ道の駅では、年間通じていろんなイベントを開催しております。それによって集客がたくさんあるといったような状況でございます。今後三見そして萩往還の道の駅そういったものも含めた連絡協議会等々の中で、どのようにそういった体制、運営を考えていくか、これから随時協議をさせていただきたいと思います。いずれにせよ、道の駅においては、商品を収集するといったところで、大分高齢化が進んでおります。そういったようなものもまた農林部の方とも協議をしてまいりたいとそのように考えておるところでございます。 以上です。
    ○議長(青木賢次君) 8番、木村議員。 ◆8番(木村靖枝君) それでは質問いたしました順番に、もう一度2回目の質問をさせていただきます。 先ほど高齢者対策として足の確保ということで、乗り合いタクシーの運行について協議をしているというところでございましたけれども、これは有料にされるというお話でございましたが、実は今先ほども申されましたように、三見の地域バスとか、周辺地域のぐるっとバスは全部無料でございます。その辺のところで、小原地区だけ有料で乗り合いタクシーを回すということについて、地域の方が了承されているのかどうか、その辺のところをお伺いしたいというふうに思っております。それから道路のことにつきましては、もう作業も始まることでございますので、くれぐれも安全に注意されて、交通事故のないように、工事中の安全確保にぜひ御配意いただきたいというお願いでございます。 それときのうのいみじくも市長さんお答えになった中で、要するに今の進入路が災害等で通行不能になったときでもごみは運ばなければならないので、その辺の対策として、要するに海側にあります三見から玉江に抜ける道路のことも考えているということでございましたけれども、具体的に何かお考えか何か、例えば県とかそういうふうなところに申請するお考えかどうかお伺いしたいというふうに思っております。 それから次に、萩往還のことにつきましてリニューアルするということで大分広くなるようでございますけれども。早めにその運営について、要するに施設をリニューアルした後の運営をどうしていくかということが一番大事なことであり、これもあくまでも利益を追求するのが第一の目的でございますので、うまく運営していき、黒字になるようなお考えで運営等の委託等もされる方がいいんじゃないかというふうに考えておりますので、その辺でお考えをお聞かせください。 それから先ほど3Jプロジェクトということで、国からの委託事業ということでしたけれども、実は昨日12月7日にまさにこのことだろうと思いますけれども、地域再生の活性化ということで萩しーまーとの中澤さかなさんともう一人講師の方をお招きして、千春楽で講演があるようでございますけれども、まさにこのことについてだろうというふうに思っております。 それから道の駅のことにつきまして、市長さんが要するに連絡協議会の中で、農林漁業の中でそういう産物のことをこれから上手に売っていこうと、それから売り上げを上げていこうという話でございましたけれども、実は今全国で農産物の直販所が非常に活気を呈しております。ですからその辺のところで、地域の方が高齢化をしてなかなか集荷ができないという答弁でございましたけれども、それは何も高齢者だけに頼るんではなくて、もともと福栄等につきましては、高齢者の方がうちでつくったものを100円でも売ってもらいたいという発想で生まれたものでございますけれども、これからはそういうふうなことを死守するんじゃあなくて、要するにその道の駅でのオンリーワンを目指した商品、例えば福栄でしたら「お墨付き」というのがありますけれども、今は消費者のニーズにこたえて小さいキュウリとか小さいニンジンとかいろんなハーブとかそういうふうな生産について、非常に消費者のニーズにこたえて、販売も上がっているということでございますので、そういうふうな農産物の直販所がどのような運営をしているか、そういうふうなことが道の駅の運営に大きく影響してくるんじゃあないかと思いますので、その辺のところをぜひ今後は参考にしていただきたいというふうに思っております。 それから越ヶ浜のことは、毎回毎回申し上げて難しい問題を毎回申し上げて答弁をいただくというのは、私もあんまり自分の意に沿わないわけでございますけれども、本当に何年間もあそこは通行どめと一番それこそ越ヶ浜の玄関口でございますので、ぜひお考えいただきたいと思います。 観光客の方が何でここは通られないんですか、とよく聞かれるそうでございますので、よろしくお願いをしたいというふうに思っております。先ほど市長さんの答弁の中で、あそこの土地というのは自治会の土地があり、個人の土地があり、市有林もわずかにあるということでございますので、将来的に一体的に整備をしようと思われましたら、越ヶ浜自治会が少しの土地を持ってどうこうするということもお考えじゃあないかと思いますので。これはもちろん地域との協議も大事でございますけれども、越ヶ浜自治会所有の山林について、もし差しつかえなければその辺のところで整備しようというお考えがあるのであれば萩で一体的に整備をいたしますので、御寄附を願えませんかというふうなことも一つの方法じゃあないかというふうに思っております。整備は萩市の方にお任せいたしますので、その辺のところでまたあのお考えいただけるというふうなことはできないかということで、ちょっと今るるたくさん一遍に早口で質問申し上げましたけれども、第2回の質問としてお答えをお願いしたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度お尋ねでございます清掃工場の関係。高齢者の交通手段ということでありますが、乗り合いタクシーという一つのシステムを御紹介をし、御同意をいただきつつあるわけであります。これは有料でありますが、もうタクシーとしての機能でありますから、電話をすればタクシーが来てくれる。そしてそれを例えば病院、あるいは商業施設へっていうことであります。こういったものが無料というわけにはなかなかいかんだろうという話でありますから。今後の萩市の乗り合いタクシー、これは初めての事業でございますので、とにかく乗り合いタクシーとしてのモデル事業として位置づけたい、したがって当初からこれは今後この乗り合いタクシーの事業を様子を見ながら、場合によっては各地域に普及していくこともあり得りますので、そういったことも考えましてモデル事業ではありますけれども有料にしていきたいと、ということであります。できるだけ負担の関係は考えていきたい、こういうふうに思います。 そして一つは、工事の安全の関係でありますが、このあたりについては、やはり御同意をいただいた小原地区の皆さんにこたえる意味からも、安全に事業実施すること、最重点に考えていきたいと思います。 それから道の駅でございますが、道の駅については、リニューアル関係であります。どういう事業内容になっていくかによりまして、リニューアルの仕方も変わってきます。レストラン風にするのか、あるいは本来直販の関係でも、水産が主力になるのか農産物が主力になるのか、あるいは加工物なのかとこういったことによって店舗構成も変わりますので、そういった方々いろんな事業をなさる方々の意向も十分踏まえてやるということになるとちょっと時間がないもんでありますから、そういったことで3月20日は間に合わないということになったわけであります。十分この販売体制の内容を計画を立てまして、そういった内容に沿うになるように、しっかり考えていきたいと思うわけであります。 まさに地域の活性化につながるようないろんな物、今オンリーワンとおっしゃいましたが、まさにこの逸品というのはオンリーワンに通ずるわけであります。各地区の道の駅におきまして、それぞれの地区の逸品オンリーワン、これは逸品にも通ずるわけでありますが。そういうようなことで、それぞれ内容を念査をいただいているところであります。 そして道の駅、実は福栄の100円市はですね、これは全国でも例のない大変な一つの新しい企画であったわけであります。この100円市が下関や山口やいろんなところに今普及をしております。この100円市と道の駅はちょっと機能分化しておりますけれども、これはある意味ではその直販の革命的な一つの事業でございまして、そういった意味では地域の皆さん、特に高齢者の方々が中心になったんでありますが、まさに今や大事業になりました。こういうふうなことも一つ、今直販体制では新しいこの知恵として生まれているわけでありますから、そういったようなことも踏まえまして、それぞれの地区が道の駅がいろんな工夫をしながら、各駅ごとの逸品運動、こういったことも努力していきたいと思います。何せそれぞれの事業をやられる方々の問題になってくるわけでありますから、私どもはお願いベースといいますか、いろいろお頼みをするような格好になります。やはり今この農業、いろんなものをつくられていますけれども、それが本来生産者の苦労されたものが1円でも高く売れるような直販体制、この運送費もこの消費者の方が持っていただく、消費者価格が即収入になっていく、こういうふうな直販体制を道の駅に求めたい、こういう思いであります。 そして最後に、明神池のそばの道でありますが、通行どめが続いてる、これは本当に頭の痛いことであります。何とか早く、まあ一応去年も同じようなことを言いまして、今年も同じような答弁しかできないことを非常に残念に思いますが、一応そういう地権者の関係のこと、一応今までもわかってたわけでありますけれど、さらにですね調べてみれば意外と所有者が思っていた方と違っていたとかいろんなことがございました。とにかく補助メニュー事業内容こう念査しまして、何か直接これを単市で全部やるというのは大変きついもんでありますから、国の助成を確保しながら事業に当たって1日も早く、胸を張って通行どめは終わりましたと、木村さんにお答えができるように努力をいたします。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 木村議員の質問は終わりました。 ここで午前中の会議は終わり、午後1時15分から会議を開きますので、定刻までに御参集願います。 それでは休憩いたします。     午後 0時10分休憩────────────────────     午後 1時17分再開 ○議長(青木賢次君) 午前中の会議に引き続き、午後の会議を開きます。一般質問を続行いたします。 続いて、質問順位8番、松尾議員。4番、松尾議員。  〔4番 松尾義人君登壇〕 ◆4番(松尾義人君) 4番、松尾義人です。それでは通告に従い、順次質問いたします。 明石パーキングエリアは、前面に北長門国定公園を望み、左に青海島、右に萩の島々が見える絶景の風景を醸し出す、最高のロケーションを演出する、萩の西の玄関にふさわしい場所です。 まず最初に、三見「道の駅」の将来展望についてお尋ねいたします。 一般国道191号萩三隅道路の建設に伴い、明石インターチェンジに隣接するパーキングエリアが整備されます。この整備を機会に、地域への活力と農林水産業の担い手、後継者育成を目的に、明石集落を中心とした三見地区住民出資の法人による農林水産物直売所を運営しておられます。平成20年度、明石パーキングエリア内に、仮設店舗による直売所の運営を開始し、6月以降、毎日営業を実施しているところです。ちなみに定休日は火曜日です。 平成22年4月、道の駅の開設に向けた準備を着々と進めているところです。2カ月に1度のイベントを実施することにより、知名度の向上を図ると同時に、農林水産物の加工開発や、販売、仕入れルートの確立、新規顧客の獲得、来客へのアンケートによるニーズの把握、あわせて接客など従業員教育に努めて、1日も早い三見「道の駅」の実現を心待ちにしているところです。平成20年度、公衆便所、男子便所大2基、小3基、女子便所4基、身障者用1基を整備していただき、平成21年4月より供用を開始することができ、まことにありがたく、感謝しているところです。 こういった状況の中、平成21年度は、農林水産物直売所、材料供給施設等を設置する計画と聞いておりますが、進捗状況についてお尋ねいたします。 また、道の駅の名称も住民や来客者のアンケート結果を参考にし、「萩さんさん三見」と決定し、1日も早い三見「道の駅」の実現を心待ちにしているところです。平成22年4月、三見「道の駅」の供用開始に向けての進捗状況をお尋ねいたします。 次に、萩城跡外堀の整備計画についてお尋ねいたします。 萩城跡の外堀は、江戸時代20間、約40メーターの堀幅で、東側に町屋が形成され、江戸中期に14間、約28メーターが、さらに8間、約18メーターとなり、明治以降さらに町屋裏が埋められて、外堀は裏排水路化され、一部は暗渠化し、堀としての形成をとどめない状況であった。昭和61年、平成元年に外堀地区の史跡追加指定がされ、史跡、萩城跡外堀保存整備事業が行われたことと聞いております。 整備内容は、一つ、発掘調査で確認された8間石垣等の遺構を保存する。二つ、8間石垣の一部積み直しや欠落部分の復元を行い、その一部を見せる。3つ目に裏排水路化した水路の拡幅を行い、一部親水性護岸として整備する。四つ、北の総門の復元及び周辺桝形土塀、船着場、土塁の復元を行う。平成7年度から平成20年度にかけて発掘調査が行われ、平成14年度から平成16年に第1工区保全修理工事、市道玉江菊ヶ浜線から県道萩城址線343メーターが暫定で施行され、平成17年度から平成20年度にかけ、第2工区保全整備工事県道萩城址線から新堀川342メーターが完了し、平成21年度から平成22年度にかけて、北の総門周辺整備及び未整備の外堀護岸木柵工を実施するとお聞きしています。 平成20年度に水質浄化対策として、外堀上流に2カ所に上水道ドレン排水が設置し、1日150トンの水道水を放流しておりますが、先日現場を視察したところ、汚泥も多く、水面がよどみ、完全に浄化対策が完了したとは思われません。この事業が平成8年度より史跡萩城跡外堀保存整備事業が始まり、事業量685メーターが平成22年度事業完成と聞いております。 そこで3点お尋ねします。どこまで整備が完了しているのか。今後の予定はどうなのか。外堀の将来像はどうなるのかについてお聞きいたします。 次に、教育行政について萩市の将来及び日本の未来を担う子供たちに夢を。 まず最初に、テニスコートの整備についてお尋ねいたします。 県事業として、平成2年度より萩ウエルネスパーク事業が着手され、平成10年度に野球場、平成12年度にゲートボール場が開設。平成13年度ちびっこ広場開設。平成14年度多目的体育館開設。平成16年度多目的広場が開設されました。 当初、テニスコートの整備計画もあったように聞き及んでいますが、風が強いなど、立地の条件が伴わず、平成16年度テニス整備が取りやめになり、平成18年度、現在の中央公園整備の基本実施設計にテニスコート整備も盛り込まれたと聞いております。 私も三見中学校でPTA会長に3年間かかわり、子供たちを見守ってまいりました。三見中では、少子傾向からテニス部と野球部の部活しかありませんが、一生懸命頑張っている子供たちの姿をいつも見ています。野球にはすばらしい球場、他の部活にもすばらしい施設があります。うらやましことです。 一方テニスコートによる大会等は、本年度は雨による大会中止。延期等が3度あり、生徒や学校関係者のグラウンド整備の甲斐もなく、他のコートでの大会開催となりました。また、前日の朝雨が降り、昼から当日にかけて、晴れていてもコートが使えないという理由で、前日の朝に中止が決定したこともあります。試合を楽しみにしている各校の生徒たちの残念な気持ちが伝わってきます。 県体で使用されるテニスコートは、前日雨が降っていても、当日晴れれば試合ができ、また小雨の中でも試合ができる、こんな環境で萩の生徒たちにプレーさせてあげたいなという気持ちになります。 さて、平成23年、山口県で国体が開催されます。国体への前哨戦ともいえる各種の競技で、多くの萩出身の生徒が活躍しています。例えば、ジュニアオリンピックで、走り幅跳びで優勝した西中1年の南野さん。国体で800メートルで大会新で優勝した西中出身の笹村君。高校駅伝で優勝した西京高校のメンバーで、三見中学校出身の守永君、東中出身の藤井君。ラグビーでは8年連続で花園に出場する萩商工高校など、多くの競技で選手が大活躍しています。 2011年の山口国体に向け、萩三隅バイパス、萩小郡道路、萩で開催されるカヌー場など、整備が急ピッチに行われているところです。山口国体に向け、未来ある子供たちのためにも、早急なテニスコート整備を、子を持つ親として切なる思いです。 そこで、今後の中央公園に隣接しているテニスコート整備計画についてお尋ねいたします。 また、教育現場の責任者である教育長として、どのようなお考えかをお尋ねいたします。 次に、スクールカウンセラーの現状についてお尋ねいたします。 平成20年3月定例会において、スクールカウンセラーについて質問させていただきました。教育長の答弁の中に、今の世の中が私たち大人にとっても、子供にとってもなかなか生きづらい時代かなと私自身考えたりします。本来伸びやかに、一日一日を過ごすべき子供たちも思い悩み傷つき、苦しむ子供たちを生みだしているとも言えるんではないかとも思います。 そんな子供たちを1人でも多く救ってくれるのが、学校に配置されたスクールカウンセラーです。また平成20年2月までに1,961件の相談があり、相談したことで問題や悩みが解消したりしたケースが38%、好転に向かったのが30%、7割近くが相談してよかったという結果が見られています。 また、いじめに関しての相談が全体の1%余り。この1%の持つ意味が私は非常に重要だと思います。実際はいじめに苦しむ。しかしそのことをだれにも相談できない。相談に乗ってくれる人がいない。この数値にあらわれない中の、相談しないで自分だけで悩んだり苦しんだりしている児童生徒や、あるいは保護者はいるかもしれない。多分いるんじゃないかな、とお答えになっています。 平成19年度、スクールカウンセラーの勤務回数が16校で245回。1回の勤務は7.5時間で、相談件数が709件。平成20年度勤務回数が15校で、460回。1日の勤務が4時間で、相談件数は約2倍の1,501件とふえています。このような状況の中、平成21年度の勤務回数は、平成20年度の約7割に減り、勤務回数も305回となっています。 教育長の答弁の中にも、いじめに対する相談が全体の1%であり、この1%の持つ意味が重要で、私は非常に重要だと思いますとあり、私もそう思います。人の目には見えない心の痛みは、自分自身しかわかりません。心に傷を受けた子供たち、心に傷を負わせた子供たち、保護者、先生にもカウンセリングの必要性を感じます。自分はだれと相談していいのか、保護者もどう対応していいのか悩み苦しんでいるのが現状です。子供とどう取り組むべきか悩み苦しむときに、臨床心理士の心のケアが重要だと思います。 平成19年度に比べて、平成20年度の相談件数の2倍にふえているにもかかわらず、平成21年度の勤務回数は減少しています。 そこで教育長に、スクールカウンセラーの現状と対応についてお尋ねいたします。 最後に、受験生に対するインフルエンザ対策についてお尋ねいたします。 山口県は11月19日、インフルエンザが県全域で流行し、感染が拡大しているとして、流行発生警告が発令されました。萩市においても保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校と、学級閉鎖、学校閉鎖と、インフルエンザが猛威をふるっているのが現状です。受験生を持つ親においては心配でなりません。 そこで質問の内容としては、未来ある子供たちにとって自分の目標、夢のために努力してきた3年間の総決算として、迫りくる受験日は一生を左右する大切なものです。公立高校受験に対しましては、新型インフルエンザの感染が拡大している状況の中で、平成22年度公立高校入学者選抜においても、欠席者が相当数に昇る可能性があることから、第1次募集で学力検査、3月9日実施を、新型インフルエンザ罹患のため受験できなかった者を対象に、追試検査を3月14日に実施されると新聞等で報道されましたが、高校大学受験を控えている生徒にとりましても、保護者にとりましても、不安で心配でならないと思います。家庭でできる手洗い、うがい、咳エチケット、マスクの着用に心がけているなど、風邪にかからない対策を常時行っているお聞きしています。 そこで、萩市としても受験生に対するインフルエンザ対策についてお尋ねをいたします。 それでは1回目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 松尾議員から、道の駅、そして萩城跡の外堀の関係、そしてまた教育関係ということで、3点大きく御質問いただきました。 最後のスクールカウンセラー及び受験生に対する処置については、教育長の方からお答えをさせていただきます。 最初の三見明石のパーキングエリア内の道の駅の関係でございます。今農林水産物直売所あるいは食材供給施設、まあこういった言い方がされていますが、その進捗状況いかんということでお尋ねであります。そして今後の進捗状況も合わせてということであります。 道の駅、三見の明石の関係については、既に当議会におきましても何度かお尋ねをいただきました。 明石は今お話がありましたように、海が見える唯一のパーキングエリアでありました。当初はこの明石はインターチェンジの開設の実は構想もございませんでした。単なる海の見えるパーキングエリア、こういう話でありましたが、地元の皆さんの大変な熱意で、一つはインターチェンジの開設が決定をいたしたことと、そしてそこにおけるパーキングエリアにおきまして、道の駅をつくろうという運動が起こったわけであります。明石地区の皆さんの大変な熱意の成果でありまして、その熱意に対応して、国土交通省が当初の計画を変更いたしまして認めたものであります。 今まさに道の駅としての手続きが進んでおりますが、そしてあわせて今工事が、明石三隅間は既に昨年の2月13日に開通をいたしました。供用開始になっておりますが。これは明石、三見、そして三見椿の2工区間が同時着工しております。これについて今、22年度予算がどうなるかという話、大変私どもも心配をしておりましたが、11月30日、国交省中国整備局の福田局長が、二井知事と会見をされまして、「何とか国土交通省としては、22年度予算においても優先的な取り扱いを行う」、こういったことを言明をされたわけであります。 したがいまして、22年度も当初の計画どおり国体の開設まではですね、何とかですね、椿までこの供用開始になるという見込みが非常に強くなりました。まことにうれしい限りでございます。 そういう中での、明石のこのパーキングエリアにあります道の駅の問題でありますが、まあこれについては、今までの経緯等もお話が今議員からいただきました。 とにかく直販所をつくっていこうという、大変な地元の熱意であります。17年には地元に推進委員会が発足いたしました。運営主体の法人化が検討をされ、平成18年には法人化に向けて三見地区の説明会が行われました。直販所運営の協力出資についてのお話が出てきたわけであります。最終的には63名の方の出資によりましてスタートいたしました。平成19年には11月4日に株式会社明石インター直売所の創設総会が開催されたところです。 今、20年6月以降で、この直販所が仮設店舗で行われております。議員御指摘のとおりでございまして、毎週の火曜日の定休日以外は、ずっとこの努力、開業されておるわけであります。なかなかまだトイレができただけでして、この仮設店舗という非常に条件の悪い中でありますが、地元の皆さん大変御努力をいただいてるわけであります。とにかくこの今から、20年度、21年度にかけまして、その今具体的なトイレ等の工事が進みました。 そしていよいよ21年度に今道の駅の申請に当たりまして、名称は「萩さんさん三見」という道の駅の名称に、地元で決定をいただきました。そしていよいよこの11月の18日に第12回の道の駅の推進部会におきまして、道の駅ということで、この推進部会として推挙する、推薦をいただくということになりました。 12月の初めに登録申請が、国土交通省山口河川国道事務所に提出をされまして、22年2月には認定の予定。こういうふうに聞いております。したがいまして、22年4月に、今道の駅の供用開始を予定をされていますので、何とか「さんさん三見」、新しい道の駅が萩市の中で、第7番目の道の駅が誕生することになるわけであります。 「萩さんさん三見」という道の駅は、萩市の西の玄関口となるわけでありますので、要はこの三見挙げて、いろんな意味で今から御努力をいただけるものと確信をしております。 道の駅については、先ほど午前中にも議論をいただきました。とにかく直販施設として、この地元の農産物、あるいは水産物、加工物、こういったものを大いに直販していただこうとこういうことであります。 何とか今建設が始まりました。この道の駅の建物、こういったものとともに、この来年の4月には堂々供用開始、竣工いたしまして、新しい建物で供用開始が行われる。このようなスケジュールと聞いているわけであります。 三見地区の、ある意味ではこの農産物、あるいは海産物の直販、まあそういったことで新しい試み。そしてまた、その地区のみならず、きょうも道の駅の連携の話がありましたが、そういった意味での連携。また観光資料等の配布、こういったことにも意を払っていただきたい。こういうふうに思っているところであります。 どうか議員におかれましても、4月以降、ぜひお立ち寄りいただきまして、大いに活用いただきますように、利活用いただきますように、よろしくお願いをいたします。 2番目の、萩城跡の外堀の関係であります。 今、歴史的な経緯は、議員るる御紹介がございました。とにかく相当程度この事業はかかっております。平成8年から現時点まで、このまあ既に相当年数がかかっておりますが、最終年度は一応22年度ということであります。萩城跡整備委員会という、学者先生方も同席の委員会をつくっておりまして、発掘調査、あるいは文献調査、もちろん整備方針の内容を踏まえながらの話でありますが、そういったようなことで、ずっと事業を続けてまいりました。 今、外堀の整備がどこまで整備が完了しているかということでありますが、平成8年度から延々とやって、延長685メートルの外堀、このあたりについて今ほぼ大要の整備が終わってるところでありますが、なお御指摘ございました水の問題とか、あるいはこの北の総門の周辺の整備、あるいは橋、北の総門にかかります橋の関係が今からであります。とにかく21、22、両年度で完成すべてをするということで、今計画をしているところであります。 この整備事業は、実は我が国初めて、建設省、当時の建設省、今の国土交通省でありますが、建設省と文化庁の初めての共同事業ということで、道路の部分、そして外堀のまさにこの文化遺産、この両方の工事を互いにこの共同しながら、そして調和をとりながら行うという、初めての工事でございます。 実は初めての工事でありましたが、よその方が共に共同事業が完成をいたしましたので、私どもは着手が初めてということになりまして、そういった意味では全国で非常に注目を集めた一つの事業でございます。 そういった事業でありますが、もうあと22年、来年度までには何とかめどをつけていきたいということであります。 かなり当初、北側の部分について、この外堀のいろんな形、どのようにして外堀の遺跡を市民、あるいは訪れた方々に見せるかということについて、ややでき上がったものを見た場合にですね、こんなものかという話もありました。いろんな意味で反省に反省を加えました。あるいは道路の街路樹の関係も、あのしだれ桜が枯れてしまう、こういった事態もありましたし、灌木の方も枯れてしまう。やはり海の風が直接当たるということでありまして、思いもかけないいろんなこのケース、事例も起こったわけでありますが、今そういったことで、最後の詰めを行っているところであります。 そしてそういう中で、御指摘がありました外堀の水質浄化の問題でありまして、これは最後の段階になってわかったわけでありまして、水質浄化の問題をどう考えるかっていう話で、わざわざこの専門家の篠原先生という方を、その浄化のためにこの来ていただきました。委員の中に加わっていただきまして、当初はあの指月の疏水の水をパイプで引いて、そして水を流す計画だったんでありますが、まあ水道局の方の、たまたま上水のドレン排水っていうのがあそこでやるということがわかりまして、その工事をせずに済んだ。まあこういうことであります。今現在、この外堀の2カ所につきまして、1日約150トンの水を流しております。したがいまして、当初気がついたとき、まあとにかくあれだけのお金をかけた外堀でありながら、まあその水が滞留しまして、とにかく渇く、あるいはこの食用ガエルの声がうるさいとか、いろんなことがありました。そういったことはすべてなくなりました。 今、この水の上部、下部にかなりたまりがございまして、汚濁がこのかなり汚泥という形でたまっておりますので、これは浚渫をしたらある程度とれます。これは今からの工事でありますが、そして何よりも今後の問題といたしましては、本来上水道の水を流しておりますから、非常にきれいなんでありますが、実はまだまだあの周辺で水洗化の率が、特に今魚店の場合は、まだ70%台。こういったことであります。したがって、地域の皆さんにぜひこの水洗化をお願いしていくという運動も合わせて行うこととしております。 量が少なければ問題ないわけでありますけれども、かなりのものがあの堀に流入し、そして異臭を放つ。こういったことが過去の姿でありますが、今は150トンを流しておりますので、この上澄みは少なくとも非常にきれいでございます。そしてこの浚渫をし、この水洗化が完了をいたしますれば、まさに透明度の高いですね、外堀が完了いたします。今はその途中の過程でございまして、しかしかつてのあの外堀の状況から比べますと、今の姿でも天と地ぐらい違うと、こういうことで御理解をいただきますように。 全部きれいになれば、まさにウォーターフロントとして、子供がですねいろんな意味で水遊びができるような姿になる。このように信じています。そのようにしたいと思います。家庭の雑排水の流入についてのいろんな工夫を、今から努力をしていかなければならないわけであります。 そういうようなことで、この今からの大きな課題として残っておりますが、とにかく工事の全体は、22年度で何とか完了したいということであります。 それぞれ今残っている工事については、若干申し上げましたけれど、一つ大きな北の総門の周辺、桝型の土塀仕上げとこういう話ですが、このかかってる橋に実は土塀がかかります。全国広しと言えどもですね、城下町いろいろありますが、橋に土塀がかかるというのは、実はこの萩の北の総門にかかります土塀の橋だけであります。土塀橋、どういうふうな形で呼ぶのか知りませんが、まあそういうようなことでありまして、まもなくその姿をあらわすと思います。ぜひ期待をいただきますように、よろしくお願いしたいと思います。 それから、外堀の将来像いかんということであります。この外堀については、萩城跡の一つの大きなポイントになりますので、しかも今、これは期待、私どもも予想外のことなんでありますが、今世界遺産の中で、この反射炉とか恵比須ヶ鼻造船所、こういったところが対象になって議論をされてきたわけでありますが、このバックボーンとしての背景事情として、封建制度の時代の城下町というようなことがですね、一つの対象になっておりますので、まあそういったことから言いますと、この外堀も世界遺産関連の事業という形になり得るわけでありますので、慎重の上にも慎重を期していきたいと、このように思っているところであります。 今、例えばこの着物ウィークのあのイベントの中におきましても、外堀は非常にですね、この背景の一つの土地としては、すばらしいものであろうかと思います。まあ親水性の空間、こういったことも言えるわけでありますので、緑の緑地の部分もさらに色濃く、緑が移っていくのではないかとこのように思っているところであります。 こういうふうなことで、課題はまだ若干残っておりますけれども、今からわずかな期間ですが、整備に専心していきたいと思っております。 それから3番目に、教育関係ということで、一番初めにテニスコートであります。まあテニスコートの関係は、私の方からお答えをさせていただきますが、今中央公園におきますテニスコートは、まだ未整備の状態であります。これは今からちょうど今中央部分の芝生は埋まりました。そして現在、この東側の図書館及び児童館の工事にかかっているわけであります。今、21年度は幼児の遊び場や、テニスコート周辺の雨水対策をやっておりますけれども、いよいよ新図書館と児童館の建設に着手をいたします。そして22年度、来年度は幼児の遊び場やゲートボール場エリアの整備をいたします。そして22年度におきまして、新図書館、児童館が完了をいたします。23年度以降にこの公園、東側のテニスコート、あるいは水の広場、駐輪場、プレーパークなどの整備を順次行うこととなっておりますので、それ以降はテニスコート、まさに整備が終わった形で、大変しっかりしたコートができると思うわけであります。人工芝のコート4面、こういった計画になっております。 したがいまして、それまでは例えばこの中体連のテニス、あるいはマリーナ萩のテニスコート、これは人工芝で5面、5コートありますけれど、そのあたりお使いをいただくとか、旧商業高校のテニス場もコート2面あります。いろいろ市内の東中、西中も中学校のテニスコートとしては、しっかりしたものを5面、3面、持ってるわけでありますので、何とかですね、活用いただきますようにとこういうお願いもしております。まあ23年度以降、この完成いたしますれば、大いに活用いただきたいと思うわけであります。 実はマリーナのテニスコートの利用率が非常に悪いんですね。で、なぜウエルネスパークのテニスコートを中止したかといいますと、いろんな事情がございましたけれど、一つはやはりテニスコートの利用状況が悪いということも背景にはございました。あえてウエルネスパークに8面をつくることの、この意味はどうかということ。もちろんウエルネスパーク、大変風が強いんで、テニスコートとしては不適だとか、もう一つの事情は、このウエルネスパークの駐車場がやはり狭いということであります。あの多目的広場で何か事業があった場合は、芝生になっておりますが、あそこも駐車場に使っております。そういったようなことで、断念をしたわけでございます。その断念の背景には、マリーナの人工芝の5コートというのが頭にあったこと。中央公園の整備をやっぱりせざるを得ないだろう。中央公園のテニスコートもですね、しっかりしたものをつくらざるを得ないだろう。そうすればということで、このウエルネスパークのコートは断念をしたわけでございます。 このような事情でございますので、今は確かに水はけの状況が悪いということであります。何とかですね、他のコートも利用いただきまして、23年度以降完成をいたしますテニスコートを楽しみにお待ちをいただきたいと思います。 あとは、岩崎教育長の方から熱弁をいただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(青木賢次君) 教育長。  〔教育長 岩崎 肇君登壇〕 ◎教育長(岩崎肇君) 松尾議員から、未来ある子供の夢をという題で、3点の御質問をいただきました。 1点目のテニスコートの整備につきましては、ただいま市長から答弁がありましたので、置きますが、その中でトップアスリートの活躍の感想についてどうかというのがありましたので、述べたいと思います。 議員から紹介のあった笹村君、南野さん、守永君、藤井君、あるいは萩商工高校のラグビー部の選手のみんな、本当すばらしい活躍でした。 トップレベルになるには、まず本人の努力が一番だろうかと思います。いかに素質に恵まれていても、努力なくしてこのような成績は上げられないとこう思います。それも並みの努力ではなくて、並みの人の何倍も努力した汗の結晶だと私は思います。1人の選手が花を開き、実を結ぶには、本人だけではなくて、御家族の支えや励まし、応援があったからだと思います。くじけそうになったとき、辛いとき、なかなかトップレベルの選手は、あと一歩の記録っていうのは、思うように上げられない。そういったとき、他人には言えない援助があったからだと思います。それと忘れてはならないのは、指導者の先生であろうかと思います。ぎりぎりの限界に向けて、健康管理について適切な指導をいただいたからこそと言いたいと思います。本当に御苦労さまでした。 それとこの感想の中で、一般論として、小学校ではいろんなスポーツを経験して、幅広く経験して、その中の基礎の上で中学校、高校と専門的にやればよいというふうに聞いております。ところが小学校時代のスポ小で、柔道をやったり、剣道をやったり、バレーや野球をやったり、あるいはスイミングで水泳をやったりし、その中でかなり頭角をあらわしている小学生も萩市内でも見かけます。そういった子供が、やはり中学校、高校とよい指導者のもとで一貫した指導がなされれば、より花を開くんじゃないかなとこう思います。 それと、このトップレベルの選手は、かなりのハードな練習をすると思いますが、けががつきものであります。けがをしないのも実力のうちとよくいわれます。準備運動、ストレッチを十分にして、けがをしないようにしてほしい。そして食事や睡眠、休息等も合わせた健康管理を十分にしてほしいと思います。 最後にこの感想でありますが、おいでませ山口国体も、あと2年となりました。萩出身の今申した選手も含めて、他の選手の有望な選手もおりますが、できるだけ多くの萩出身の選手が山口県の代表として出場してほしいなと思います。今の高校1年生が、国体時には高校3年生。中学校の3年生は、国体時には高校の2年生へと。これは少年の部に当たります。ぜひその活躍に夢を追っております。 2点目のスクールカウンセラーの現状についてお答えをいたします。 学校では、いじめ、暴力行為、不登校等が依然として大きな問題となっています。先日、新聞を見て驚嘆いたしました。これはきのうの新聞でありますが、発表は1日前の11月30日、文部科学省が発表した問題行動調査でわかったことであります。全国の小中高校の昨年度の確認した児童生徒の暴力行為が、3年連続で増加し、昨年度はもっとも多く6万件あったと報ぜられました。そして、私は朝日新聞をとってるんですが、学校では規範意識を育てる教育などに力を入れてきたけど、示された数字は厳しいという学校側のコメントも載っておりました。 これらの問題を解決する特効薬というものは、なかなかないって言ったらひんしゅくを買いますが、なかなか難しいのが現状であります。そうした中で、問題解決に向けての大きな手がかりになっているのが、今議員が申されました、学校におけるカウンセリング機能であります。カウンセラーの存在であります。 現在萩市には、すべての中学校と明倫小学校、椿東小学校の二つの小学校、8名のスクールカウンセラーが配置されています。残りの小学校には、校区の中学校に配置されましたスクールカウンセラーを、必要に応じて派遣しています。 このスクールカウンセラー配置事業は、児童生徒の臨床心理に関して、高度に専門的知識、経験を有するスクールカウンセラー、心理療法士の免許を持った方であります。それが各小中学校に配置し、児童生徒の問題行動等の解決及び健全育成に資することを目的として行われました。 平成16年度にスタートいたしまして、本年度で6年目を迎える県主体の事業であります。最初は中学校2校、小学校2校のみでありましたけど、順次配置校がふやされ、平成19年度に全中学校に配置が完了されました。ところが議員御指摘のとおり、本年度のスクールカウンセラーの派遣回数を見ますと、昨年度に比べて削減されております。ちなみに昨年度は、1日4時間の460回。時間では1,840時間でしたが、本年度は1日4時間の305回。時間数で1,220時間と、約3分の2の回数になっています。 削減の理由は、今県主体の事業ですから、単純にこの事業に対する県の予算削減に伴うものであります。ぜひ県に対して、来年度の予算アップを要求したいと考えています。 このスクールカウンセラー配置事業は、今申しましたように、ありがたい事業で、さまざまな問題解決の糸口になって、成果を上げています。ところがスクールカウンセラーの先生は、学校に常駐しておられません。学校に常駐していません。また学校を2校または3校とかけ持ちしておられます。このような現状の中で、どうしたら解決策を模索できるかというのを、私なりに述べてみたいとこう思います。 一つは、悩みを気軽に相談できる学校の体制をつくるということだと思います。教師は皆カウンセラーということで、私も取り組んだこともありますが、教師は皆カウンセラーを合言葉に、相談技術を学ぶ研修をぜひ進めていきたいとこう思います。まずは聞き上手な先生に、教師になってほしい。子供の言い分を、あるいは保護者の意見を、しっかり聞く耳を持ってほしいと言い続けております。専門のスクールカウンセラーより、はるかに子供とかかわり、接する機会が多いのが教師であります。これを有効に活用してほしい。 2つ目は、ほとんどの学校で教育相談週間っていうのを設けたり、相談箱を設置したりして、子供の悩み、そういうものを把握する工夫をしておられます。しかし、悩みや苦しみを抱えている児童生徒の中には、相談したくても相談に行けない子供がいるのではないかとこう思います。また、相談したくても相談に行けない保護者もかなりいるのではないかなとこう思います。相談に来るのを待つだけではどうかなと思います。相談箱に自分の悩みを入れるだけを待っておっても、子供は入れないとこう思います。いわゆる、待つ姿勢から見抜く姿勢といいますか、そういうふうにチェンジしてほしいなと思います。悩んだり、苦しんだりしていて、相談に来れない子供や保護者を見抜く力、見抜く眼力、見抜く感性、そういったものがぜひ必要ではないでしょうか。 先日といっても11月の20日に、やはり報道で知ったわけでありますが、沖縄県で中学校2年生の男子生徒が、集団で暴行され死に至る事件が報道されました。事件が起こる前に前兆はなかったのか。教師、あるいは周りの大人、だれ一人としておかしな言動や被害者の苦悩が見つからなかったのか、私は残念に思います。 対岸の火事、対岸の出来事だと私は思いません。萩市でも、そういうことがあってはならないと、その事件を見て本当に思いました。 3点目でありますが、受験生に対するインフルエンザ対策であります。お答えいたします。 インフルエンザの罹患者というのは、毎日刻々とふえております。昨日の数字を局長が発表しましたが、これとまた1日変わったらごろっと変わっております。したがいまして、くどいようですが申したいとこう思います。 まず、萩市内小中学校におけるインフルエンザの状況や対応、措置についてお話したいと思います。 萩市では、11月の2週から発生が目立ち始め、3週目には爆発的な感染に拡大いたしております。これはきのう申されました。これまでインフルエンザ様疾患による休校や学級閉鎖の措置をした学校、きのう現在、12月1日現在で申しますと、休校した学校は小中合わせて4校。学年閉鎖の措置をした学校は、小学校で12校の29学年、中学校で6校7学年。学級閉鎖をした学校は、小学校4校で39学級、中学校2校で21学級です。罹患者数は小学校で495人。中学校で219人に及んでおります。 こうした状況の中、議員が御指摘のとおり、本年度に受験を控えた中学生や高校生及び保護者の皆様にとっては、本当に心配で心配でたまらないことと推察いたします。 教育委員会として、受験生の対応といたしましては、まず担任、養護教諭を中止とした健康管理の指導を徹底するようお願いいたしております。また、各学校に対して児童生徒用の消毒液、具合が悪くなって早退する子供へのマスクを追加配布いたしました。 受験生の対応といたしましては、先般、山口県教育委員会から、議員が申されましたように、来年3月9日、これは火曜日でありますが、実施する学力検査を新型インフルエンザ罹患したため受験できなかった者を対象に、追試験を5日後の3月14日の日曜日に実施する旨通知があり、萩市教委からも既に全中学校に通知いたしております。各学校で進路説明会等を、もう既に開催している学校もありますが、生徒や保護者の皆様にも詳しい日程等をお知らせしていることと思います。 次にワクチン接種でありますが、きょうまた速報が入りました。山口県からは最新の発表では、中学校の接種は1月初旬ごろ、高校生は1月中旬からと通知を受けております。学校での感染拡大に対応して、スケジュールが早まっています。今後の情報も十分気をつけて情報収集し、早めに学校へ知らせたいと考えております。 特に新型インフルエンザワクチンの接種については、本来16歳未満の者は、保護者同伴が必要なわけでありますが、今回中学生に相当する年齢の者は、保護者の同意が得られた場合に限り、保護者の同伴がなくてもワクチン接種ができるという通知もいただいております。それも全学校へ周知したところであります。この場合、新型インフルエンザの予防接種についてという説明文書の自署欄、サインをする欄ですね、自署欄に保護者の自署が必要となります。教育委員会としても、ワクチン接種の促進に努力していきたいと思います。 これから3月まで、受験生にとっては一生を左右する大切な時期であり、自分の夢の実現のために通らなければならない関門であります。万全の体調で臨んでほしいと願う気持ちは、親であるならだれでも当然持っておられることでしょう。子供の夢と親心をインフルエンザで消してしまわないよう、教育委員会としてもできるだけの協力、全力でしていきたいと思います。 以上です。 ○議長(青木賢次君) 4番、松尾議員。 ◆4番(松尾義人君) まず三見の道の駅ですが、「萩さんさん三見」の平成22年4月供用開始の実現に向けてですね、今後とも御努力いただきたいというふうに思います。 再度、あのテニスコート整備事業についてですが、平成23年度に国体がある、今本当にスポーツの祭典である山口県である、その中で、やっぱり子供たちの夢のためにもですね、きちっとしたテニスコート整備を早急に行っていただきたいというのと、やっぱりあのこういったグラウンド整備コートがあればですね、それを目標としてそこで試合ができる喜び、私も中学校のときに野球部でしたが、市民球場でやる喜びというのは、やっぱりその生徒たちにとっては励みになるという意味でですね、テニスコートをぜひとも早期に整備していただきたいなと思います。また整備ができなければですね、最大限の補修工事等ができないものかお尋ねいたします。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 道の駅は、22年4月、来年4月に向けて、今いろんな関係者の方、大変な努力をいただいておりますので、これが本来道の駅、各地区のいろんな特産物がしっかりそこで直販が展開されますように期待をするものであります。 2番目にお尋ねがございましたこのテニスコートの件でありますが、国体関係で例えばカヌーからそして柔道、卓球、それぞれですね、野球もそうですが、あのそれぞれについて大変な実は設備投資の費用がかかっております。まあしたがいまして、23年以降ということですから、23年に間に合ってこれが使われるようにはなりませんが、とりあえず水はけの工事は今21年度にやっておりますので、周辺部ですね少しでも改善をするのかなという期待はございますが、マリーナの5面とかですね、まあいろいろありますので、ぜひこのあたりも活用いただきます。ちょっと間に合うかどうかという話は、この今計画では相当後ろ倒しになっていますので、御理解をいただきますように。 まあ実は、萩市のこの中学校のテニスコートは、例えば指月中から西中に移りましたが、校区問題のときにわざわざグラウンドから外れたところにですね、コートを新設をいたしました。こういったこともぜひ頭に入れていただきたいと思いますし、東中もかなりのコート面数がございます。 ウェルネスパークにコートができなかったのは残念でありますが、一方でマリーナのコートが全く使われてない。こういった状況にもありますので、この利用料金等の話もあるかもしれませんが、学校行事で使う場合は、少しいろんなことで教育委員会とも相談したいと思います。ぜひそういうことで、利用いただきますように、よろしくお願いいたします。 ○議長(青木賢次君) 松尾議員の質問は終わりました。 ここで10分間を休憩いたします。     午後 2時15分休憩────────────────────     午後 2時29分再開 ○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、質問順位9番、岡議員。2番、岡議員。  〔2番 岡 通夫君登壇〕 ◆2番(岡通夫君) 2番、岡通夫でございます。早速、通告に基づきまして、市長の御所見をお伺いしてまいりたいと思います。 初めに、山林、農地、施設の保全管理を。いわゆる災害に強い、安全度の高い地域づくりについて、質問を進めます。 山間地におきましては、これからもまだまだ高齢化と過疎の社会が進むものと認識しておるところであります。このような社会の構成だからこそ、不安の少ない、安心と安全な地域づくりが大事であると考えております。 特に、中山間地の多い萩市におきましては、山林、農地などの自然災害に対して、安全度の高い地域環境の整備に万全を期すことが、最重要課題だと考えております。 最近、山林や、農地の荒廃、用排水路、農道、林道などの管理が行き届かず、しかも山の奥地に入るほど、風倒木や山の表面の崩れなど、荒廃状態のところが多く見られますが、市長はどのように見ておられるでしょうか。 このような状態が、大災害の要因となっていることは、いまさら言うまでもございません。特に山間地では、災害で他の地域と遮断され、孤立し、生活も困難となった集落は、他県ではこれまでも再三あるわけであります。孤立する可能性のある集落など、強い防災力が必要となるわけであります。常日ごろから自然災害を避けるため、森林など、適正に維持できる管理対策を講ずることが、極めて大事であると考えております。 気象関係の変化におきましても、最近では短時間の集中豪雨が多発する傾向にあると言われています。気象庁の観測では、最近10年間の時間当たり50ミリ以上の降雨量の発生回数が、以前に比べ50%もふえているといわれています。これからも、地球温暖化により、世界中に熱帯低気圧の強度がさらに増して、大雨の頻度も増大する可能性が高くなると予測されております。 今年7月21日の防府市下右田の国道262号線付近の災害状況は、約50カ所の山の表面が、ほぼ同時に崩壊し、土砂が一斉に川や谷間に流れこんで、大規模な土石流になったわけであります。今なお続けられている災害後の調査によれば、あの土石流には、以前から崩れてたまっていた土砂を巻き込んで、体積を増し、被害が大きくなったと見られていることは、御案内のとおりであります。いわゆる2次災害とも思われる被害であったといわれています。 萩市も7月、豪雨により、甚大な被害をあちこちでこうむり、一日も早く完全復旧となりますよう願っているところであります。被害をこうむられた皆さん方に対しまして、改めて衷心よりお見舞い申し上げます。 ところで、萩市においては、今回の災害や、以前にこうむっている災害で、復旧事業として取り扱っていない、そのまま放置されている災害現場、また災害状況の確認ができていない現場も多くあると予想されます。農地内への土砂の堆積、林地表土の崩壊、林道の被害、住宅裏山の崩れ、市道・農道の被害、これらが例え小さな被害であったとしても、放置されてあるとすれば、これが大きな2次的な大災害につながる要因となり、大変心配となるところであります。 それでは、次の3点に質問を整理しますので、よろしくお願いいたします。 まず1点目として、今年7月災害の復旧工事の完成の見通しをお伺いいたします。 2点目として、林地内の風倒木など、そして林道、作業道、排水溝など、維持管理の不十分な箇所が多くあると考えられます。また今年7月災害及び以前の大雨などで、住宅裏山の崩壊などが、そのまま放置されているところがあちこちにあると思われます。裏山は、昔は畑地であったところが多く、地滑りや陥没など起こりやすい地質や構造になっていると言われています。非常に危険にさらされている住宅もあるのではないかと思っております。これら復旧や、保全管理について、市長のお考えをお伺いいたします。 3点目として、遊休農地の復元は国の事業としても進められていますが、まあしかし政権がかわりまして、今後どうなるか予測が難しいところでありますが、先の7月豪雨により、水田に土砂流入が少ないながらもありました。これら土砂の自力撤去となりますと、そのまま放置され、遊休農地となる可能性も考えられます。これら被害農地の対応について、市長のお考えをお伺いいたします。 それでは、2項目めの質問に入ります。 災害発生時の支援体制と、避難サポート登録制度について。 萩市の現支援体制をサポートし、さらに救助体制を整えていく必要があるのではなかろうかという考えであります。地震、風水害、あるいは火災等の発生時に、高齢者や体の不自由な人、あるいは要介護者、いわゆる災害時などの要援護者の迅速な避難が、本人や御家族の方々でスムーズに行われるでしょうか。特に、人里離れた山間地では、隣との間も離れた一軒家や、独居老人の家では、どうして避難されるだろうか。このようなことを思うだけで、身の毛がよだつ思いがいたします。 萩市におきましても、核家族が進み、65歳以上の一人暮らしは、総人口の5.3%で、約3,000人。また身体に障害のある方も、全体で3,180人ぐらいおられるとお聞きしているところであります。中でも、74%は65歳以上の方であり、そのうち肢体の不自由な方は半数以上と聞いています。このように高齢や障害など、自力での避難が困難と思われる皆さんが、必ず安全に、しかも迅速に避難されるには、避難誘導など、何らかの手助けする支援者が必要なことは、論を待つまでもありません。 市では既に、平成18年度から始まっているようですが、萩市災害時要援護者登録制度が設定され、事あるときに町内会、民生委員、自主防災組織に情報が提供され、避難活動の支援体制を整えていると報じられています。しかしながら、災害時の情報提供は、要援護者の同意が必要となっているとお聞きしています。やはり個人情報の保護に大変気を使われていると感じているところであります。同意されていない人がおられるとしたら、その人たちの援護体制はどうなるのか、心配になるところでもあります。 今年の老人のつどい、敬老会の会場でございますが、行政からのお知らせとして、災害時の避難誘導をお手伝いする支援者制度について説明がありました。会場において、ある人が、「避難するときに助けてくれる人がおられることは大変心強い。ありがたい。でも自分が本当に災害に出会ったら、どうしたらよいだろうか。皆さんに迷惑をかけるし、かといって助けてもらいたいし。失礼ながらきょうの話を聞いても、まだ不安であります。」といろいろな小言を話されました。 私はその話を聞き、これは支援を受ける人と、支援する人との、平素からの信頼関係が築かれていることが極めて必要であるなと感じたところであります。地域や地区によっても違うと思いますが、私の記憶では、以前は集落の班長宅には、それぞれの家族の名簿があり、家族状況がよく把握できていたように記憶しています。今日では、個人情報などが問われ、慎重な対応が必要と考えますが、災害支援を考えるとき、個人情報の保護を優先すべきか、また生命を守ることを優先すべきかを問うならば、必然的にわかることと考えます。 いろいろ思いを申し述べましたが、次の3点について、市長のお考えをお伺いいたします。 まず1点目として、要援護者の避難名簿の登録と同時に、避難誘導支援者もあわせ登録をし、常に安否の確認や、日常の情報を把握して、要援護者と支援者がコミュニケーションがとれるような制度を立ち上げるべきと考えます。市長はどのようにお考えかお伺いいたします。 2点目として、要援護者名簿が作成されているとすれば、その名簿の共有の問題であります。行政、民生委員は当然と思われますが、実際に災害救助に当たる消防関係、特に消防団や自主防災組織も共有し、救助の迅速を図るべきと考えます。市長はどのようにお考えでしょうか。お伺いいたします。 3点目として、現在萩市には、自主防災組織が359あると聞いています。組織力にもそれぞれ強弱があると思いますが、組織の老齢化や若者の昼間の不在などで、活動にも限界を感じている組織がふえていると思われます。当然のことながら、災害が発生した場合、その対応に戸惑うことが多いと思います。 このような状況を補うためにも、これまで以上、地域が支え合うこと、これまで以上、地域ぐるみで防災意識を高めることなどで、組織力の低下を補う必要があると思っております。 だれでもできる災害初期の対応の手法、我が家の災害を最小限に防ぐ対策など、身近な防災に対して、自主防災組織など、みんなが参加しやすい研修会などの開催。また、品質優秀な防災資材のあっせんや、寝室などの防火対策、これらに対する費用の一部助成など、積極的に対応すべきと考えます。市長のお考えをお伺いいたします。 以上で、第1回目の質問を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 岡議員から、災害関係で、一つは山林、農地施設、そういったものの保全管理という観点から、いま一つは災害発生時の支援体制。特に、高齢者の皆さんを中心といたします、この避難サポート登録の関係も含めてお尋ねをいただきました。順次お答えをさせていただきます。 最初のこの災害関係。特に、7月災害の復旧工事の完成の見通しはどうかということが第1点だったかと思います。まあとにかく、この今回の7月の集中豪雨につきましては、申すまでもなくこの防府の関係は、本来でありましたら、この要援護者の集団であります特別養護老人ホームが土石流に襲われる。こういうふうなことが起こりました。 まあとにかく県内、このいろんな形で災害復旧の工事が今進捗をしておりますが、私どもこの萩市におきましても、かなりの実は災害箇所が発生をしております。そういう中で、この一つずつ念査をいたしまして、災害査定もございまして、この10月の補正という形で、この議会にもお認めをいただいたわけであります。 いわゆる補助災害と呼ばれるもの。この国の災害査定を受けまして復旧するものが、67件でございました。事業総額としましては、要するに補助金の交付申請額でございますが、1億9,800万。農地災害が22件、農業用施設災害が45件であります。これはもう各地に展開をしているわけでありますが、単独災害、萩市の単独によって復旧するもの、まあこれは57件でこれは対象事業費はわずかなものでありますが、総事業費が2,200万でございます。農地災害が24件、農地用施設災害が33件であります。 まあ今後取り扱いは、22年1月下旬にこの予算要求資料の提出がございまして、最終とりまとめがありまして、3月上旬予算割り当て、そして予算交付申請、予算交付決定と続くわけでございます。大体22年、来年の1月下旬には工事の発注、施工が行われるかと思います。要は、少しでも早く工事が完成しますように、こういうふうなことであります。 そしてまた、この国の正式な予算割り当てが3月となるという見込みでありますので、今後の事業進捗を円滑に進めるためには、この瀬越し工事等によりまして事業費を確定いたしまして、県を通じ予算要求を行っていきたいと思うわけであります。 とにかく次年度の作付に影響ないように、可能となるように、早期完成に努めて行きたいと思います。どうかよろしくお願いしたいと思います。 それからその続きまして、この林業施設の関係でございますが、被害状況は、これは林業施設について、補助災害につきましては18件、被害金額が約9,000万。査定申請金額でございます。林業施設災害については、単独が5件、被害総額550万。林業施設災害の応急復旧、これは48件で、被害金額は1,800万。こういうふうな状況になっております。 議員御指摘のように、このそういった直接的な災害とともに、林地内の、この風倒木とか、林道、作業道、排水溝など、維持管理の不十分なところが多くあって、これがまた長期的に見ればですね、いろんな災害につながっていくという御指摘であります。 確かに今までのいろんなケースを見ていきましても、このかつて相当古い話でありますが、小郡行く道の中で、岩波口といいますか、ちょうど絵堂に行く道でありますが、そこの風倒木は数年間にわたって放置をされておりました。まあこれはとにかく観光客、観光のバスがあれだけ通るにもかかわらずですね、風倒木がそのままの姿で、数年間放置をされたということからもわかりますように、まあいろんな意味で、今議員御指摘のように、いろんなこの災害の復旧の個別的な話はいろいろ言われますが、なかなかそういう風倒木の処理、あるいはこの土砂の浚渫等が放置をされている。各地区のタウンミーティングを、まあ1年以上前にやりましたが、そのときも河川の浚渫が十分でない。特に今県河川、市河川、市の管理河川もそうでありましたが、この土砂の浚渫を、とても地元ではできないとこういう声でありました。これは今、それぞれの各この県管理河川と、市の管理河川、それぞれ調べまして、とにかくこの県の関係はこの河川の浚渫を優先順位をつけてお願いしておりまして、今逐次進んでおります。そして市の管理のものについても同様。この浚渫を要するもの。 まあこういったことは、まさにおっしゃるように、それぞれのこの林地、あるいは農地、こういったものに将来的にはいろんな影響を与える。こういうことであろうかと思います。まあそういった意味での維持管理の問題ということについては、議員御指摘のように、今後十分注意をしていかなければならないわけであります。 住宅地の裏山の崩土箇所、崩壊場所については、小規模治山事業というものが該当いたしまして、今回でも46件、このうち32件が小規模治山事業の要望をしていただいてるところであります。これらについては、県の単県の小規模治山事業がございます。大体600万以下ぐらいで事業費が要件となっているところであります。国費の林地崩壊治山事業は、住宅2世帯、事業費600万円以上とこういうふうな基準がございます。いろんな形でこのございますが、例えばいろんな意味で、この土砂の流入関係、こういったことについても、補助金の関係、市の関係は今まで地域それぞれ取り扱いがまちまちでありますので、そういったものについては、要綱をまとめていこう。まあこういうふうな議論をしているところであります。 特に、今御指摘ございました、2番目に水田への土砂流入への関係については、土砂の自力撤去がなかなか難しい。こういう話であります。これについては遊休農地の防止対策といたしまして、災害復旧事業でこの補助災害は40万円以上、土砂のこの排土量といいますか、これが150立米以上というのが基準になっておりまして、単独の関係も13万以上、この土砂の量からいいますと37立方メートル以上という、こういうことであります。 しかしここはかなりきつい。これには及ばないけれども、こういったものはどうするかという話でありますが、今回この農林部がいろいろ工夫をいたしまして、この災害発生時に緊急対策として、機械リース事業で対応しようとしております。共同作業によりまして、農業用水路とか、あるいは排水路の土砂除去につきまして、このバックホー等、そういう機械のリースをいたしたときに、そのリース料が負担になりますが、これを市が負担をいたしまして、今後の営農管理に支障をきたさないように、こういった水利の対応を、水利保全の対応を迅速に行ってきているところであります。まあこういったような手法が、この地元からは、非常に好評をいただいたように思います。 本来、それでもなおかつできない、農地流入土砂の取り除きについてでありますけれども、これは今言いましたような基準、採択基準に不適合な小規模なもの、これは非常に要望が多いんでありますが、こういったものは中山間の今直接払い交付金とか、農地水環境保全の向上対策事業、あるいはこの萩市の行っております農業用の原材料支給事業、こういったものもございますので、何とかこういったものを活用いただきましてですね、この当面の対応をいただけないだろうか。こういうふうに思っているところであります。 まあこの農地水環境保全、このあたりが22年度以降どうなっていくかという話は、まだ予断を許さないところでありますが、当面今そういったような中山間の直接払い等のいろんな交付金もございますので、そういったものも活用いただけないだろうかとこういう思いであります。 今回、機械リース事業、こういった借上げ代金についての公費負担も新たに手当したところでございますが、それぞれ大変御苦労いただいている分野もあろうかと思います。また十分お話をお聞かせをいただきたいと思うわけであります。 なかなか今、この災害の状況については、一応今補助災害等については、査定が終了いたしましたけれども、今後のあり方、とにかく来年の農作業にこの影響が出てこないように、できるだけ早く、この冬場に手当てができますように、この考えているところであります。いろんな課題、山積をする中での災害被害でございましたが、どうかよろしくお願いをしたいと思います。 2番目は、むしろこの物理的なそういったハードな面ではなくて、人に対する災害時の支援の関係でありますが、第1点目にお話がございましたのは、まさにこの要援護者の避難登録という観点であります。 避難登録という制度はですね、確かに平成18年度から設けまして、この萩市が災害時援護者氏名名簿の登録申請という形で受けつけております。まあしかしこれは、この登録をいたしました方っていうのは、非常に数が少のうございまして、この11月1日現在で、わずか30人でございます。これにはあくまでも、支援をお願いをするという意味でのこの登録でございますが、今議員御指摘のように、支援をじゃあする方の登録は、今ないわけでございます。支援を受ける立場の登録でありますが、議員御指摘のように、このあたりを今からどう考えていくのか。 やはりこの平素から信頼関係、コミュニケーションという言葉を使われましたが、その関係のある人が、しっかりですね登録をされ、災害時ではなくて、まさに平時にそういう環境がしっかり両者にわかるということが必要ではないかというのは、御指摘のとおりでございます。 それじゃあ、登録の制度からいいますと、わずかな人しか結局登録されてないではないかという話でありまして、まさにそういったことであれば、実際問題、このかつて町内会長、あるいは区長さん方はですね、皆地区の家族の名簿をお持ちになっていたわけであります。町内会長の皆さん、あるいは地区長の皆さん。そういったような形で、ずっとこの推移してきたわけでありますが、今議員御指摘のように、個人情報のこの保護という観点から、一切それが当初過剰反応とまでいうようにですね、非常にこの禁止になってしまいました。今そういったことの反省に立ちまして、議員御指摘がございましたように、とにかく何か一たん事が起こったときに、一体どなたがその要援護者なのかわからなければ、町内会長としても、あるいは地区の代表者としても、あるいは民生委員としても困るとこういう話であります。 今、この地域の住民の皆さんの支え合う運動を推進するためのこの福祉の輪づくり運動、こういった中で、社会福祉協議会と連携して今いろんなことをやっておるわけでありますが、その中で要援護者の連絡カードを作成をしてきております。 そういった要援護者の関係については、今例えば、議員も御指摘がございましたが、一人暮らしの高齢者の方、そして寝たきり高齢者の方について、この要援護をするということについての、この同意書をとりまして、その同意書をとった方々についての名簿は、それぞれのいろんな関係の方々に実は開示をするとこういうふうなやり方をしております。 20年度におきましては、3,691人の方に同意をいただきまして、これは今の一人暮らしの高齢者の方、あるいは寝たきりの方の実に96%は同意をいただいたわけでありまして、21年度、本年度につきましてはまさに97%の方の同意をいただきました。その結果、3,823人の方が今リストをいただいているわけであります。これらの方々のリストは、それぞれの地区におきまして、まさに一たん事あれば、そういう要支援である、支援をするんだということで、この関係の方々に内容を開示をしているところでございます。 まあそういうようなことで、今議員の御指摘、懸念をされましたところの、この要介護者名簿ということについての名簿を、関係者が共有をする。まあしかしその取り扱いは、やはりこの個人情報でありますので、特に寝たきりの状態にあるということを、あえてこの家族の皆さんが示されてるわけですから、注意をいただきたいということはもちろんでありますけれども、しかしこの具体的には各名簿を町内会、あるいは民生委員、自主消防組織、場合によってはその消防団、こういったことでそれぞれ情報提供をいただくことにしております。あくまでも同意のある方ということでありますから、そこについては問題ないように一応手当をされております。 本来は、本当に困られているけれども、同意をされない方も若干いらっしゃるわけでして、そういった方々にも今後説得をしていく必要があろうかと思います。 とにかく今、この消防の関係だけで申し上げましても、現在高齢者の調査票の活用について、消防団のこの幹部会議等においてもお話をしておりますが、現在時点では川上方面団初め、5団体からの今の言いました申請をいたしまして、要援護者の情報提供を受けられています。こういったもの、できる限り今から広く関係者に理解を求め、要支援という形でお願いをしていきたいと思うわけであります。 したがいまして、先ほども申し上げた登録制度というものと、この実際問題としてあります要援護者名簿というものの関係というのが、ちょっとちぐはぐになっておりますが、要は今後そのあたりについても十分調整をしていきたいと思うわけであります。 今回のこの7月のあれだけの災害について、まあ防府の場合はまさに冒頭言いましたように、1番要支援な方々の集合体であるこの特養、これが土石流にわっと流されてしまったとこういうことであります。この点は、この気象情報、あるいは避難関係の情報、そして避難勧告、避難指示、こういった行政とそういった福祉の施設との連携が悪いとこういう話が出ておりました。しかし、まあ余りにもこんな何年に1回という災害でありますから、十分用意がなかった。萩市におきましても、もし同じような事態が起こったら、同じようなことになっていたかもしれません。まあしかし、そういったことの、同じ轍を踏まないように、今後ともそういうふうなことを考えていかなければならないわけであります。 それぞれの地区におきます、要援護者の方々の名簿の問題。これについては、議員がまさに御懸念をされておりますように、できる限りそういった形で開示の努力をし、関係者の方々が、一たん事あればちゃんと支援をいただく。そういうようなことで、このきのうも一般質問で御指摘がありましたが、災害訓練という、そういったことも含めてですね、今から対応考えていかなければならないと思います。 いろんな形で、この課題がたくさんございますけれども、今まさに御指摘がありましたところが、一つの大きなポイントであろうと思いますので、今後その名簿等の開示とともに、この支援体制、こういったことも考えていかなければならないわけであります。 社会福祉協議会では、まあいろんな形の運動をされています。見守り活動、あるいはこの老人クラブの友愛訪問事業、あるいは高齢者のいきいきサロン、町内会福祉部のいろんな設置に伴いますいろんな活動、こういったものもあるわけでございます。それぞれの地区によって、大変な努力をいただいておりますが、そういうふうな中で、まさにこの地域挙げてそういった平素からのいろんな信頼関係、コミュニケーション、こういったものがベースになるという議員の御指摘は、まさにおっしゃるとおりでございますので、まあそういうふうな形で努力をしてまいりたいと思います。 それからその次に、この防災関係の、自主防災組織が359あるということで、御指摘をいただきました。その組織力が何となくこの低下をしている。こういう話であります。確かに高齢化とともに、若い人たちがなかなか仕事でいらっしゃらない。こういったときの災害の対応とか、まあいろんな課題はたくさんあるわけでありますが、特にその中で、この費用の一部の助成ができないかという話であります。県内におきましてもいろんな工夫をしてるところもあります。 今、自主防災組織に対しますこのいろんな措置といいますのは、今萩市内におきましても、今平均しますと2年に1回、コミュニティー助成事業の活用によりまして、旧市内が中心になっておりますが、中津江の町内会、1区の町内会の防災部とか、後小畑、船津、大井港、こういったところは、とにかく熱心に自主防災組織に、活動に取り組んでいらっしゃいます。いろいろこの訓練も毎年のように行われております。こういったようなところに、コミュニティー助成事業を使った、いろんな自主防災活動に必要な資機材の整備、こういったところにも当てていただいているわけであります。 いろんな意味でですね、この経費の支援、こういった意味での御質問をいただきましたが、なかなか市として今単独の助成制度を持っているわけではございません。なかなかこの町内の数、自治体の数も相当数に上りますので、なかなか難しいわけでありますが、そういったものを今後いろんな国の助成制度、こういったものも考えながら、対応を考えていきたいと思います。 いずれにいたしましても、自主防災組織、こういったものが今後いろんな意味での中心の役割を担っていただける。これは各それぞれの町内会のこの福祉部とタイアップをいただく。民生委員、あるいは消防団の皆さんともですね、お互いに連携をしながら、こういったこの一たん事があったときの対応。まあこういうようなことで、御努力をいただきたいわけであります。 今回のこの7月の集中豪雨におきまして、いろんな課題等が、改めてこの反省材料として出てきたわけであります。1年たってしまえば、何かすべてのど元過ぎれば熱さ忘れてしまうようなことになりませんように、こういった集中豪雨、あるいは天変地異、まあ今後いろんな意味で気象条件の変化等も著しいわけでありますので、十分対応ができますように、整備をしていきたいと思います。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 2番、岡議員。 ◆2番(岡通夫君) 第2質問を若干させていただきます。 まずあの、山林の農地の保全管理の質問でございますけど、全体で195件と市長さんが今言われました査定なり、認定をしたのが195件になろうかと、このように思っております。そして瀬越し工事を進めながらとこういう答弁でございました。大変こう、立替工事というようなことであろうと思いますけれど、大変早期復旧に対するですね、御努力の跡が見られるわけであります。しかしながら、21年、あるいは22年度の発注される工事もあろうかと思います。いずれにしてもですね、早期復旧に努力していただきたいとこのように思っておるわけであります。 それと初めの質問に対しまして、風倒木とか、林道、作業道、あるいは排水溝の維持管理、これは適当な事業もどうもこうないのではなかろうかというふうな気がしますけれど、まあ全体的に保全管理といいますか、維持管理は十分進んでいないというふうな感じで、実は今受けとめたわけでありますが、今後、これは私の勝手な予想でありますけど、今国の緊急雇用対策ですか、事業、こういうのもあると思います。しっかりですね、その雇用をふやして、この辺の保全管理、あるいは今後森づくりの県民税ですか、これも5年間継続ということになろうと思います。この森づくりあたりの税金といいますかね、これがこの保全管理、あるいは維持管理に使えないかというようなことを若干聞いてみるわけであります。 それと、裏山の崩壊ということですが、これは若干あったと思われますが、どの程度あったかということと、従来からこれらに対する対応。これはあの受け入れ、被災者の方から言えば、なかなか受け入れにくい事業費の問題なんですが、自己負担の問題でありますが、これがなかなかやりにくいところもあったわけであります。ひとつ萩市単独でですね、このようなものの対応をしていただき、受け入れやすい何か要綱あたりもぜひ考えていただきたいとこのように思っております。 それと、次にあの支援者、サポート要請についてであります。要援護者登録制度の支援体制、これについてはですね、おおむね理解をしたつもりでございます。この関係につきましても、一、二点、再度お聞きしてみたいと思います。 要援護者の登録方法ですが、これは希望者が恒常的に申し出られるのか、あるいは行政側がですね、希望者を調査されるのか。 さらにあの高齢者とか、要援護者ということになりますとですね、体の状況がどんどん変わってくる可能性があるわけであります。そのようなことについての把握。これはどのようにされておるのか。まあ余り詳しくでのうてもええが、考えだけでもあれば聞かせていただきたいと思います。 それと、私が一番言いたかったのは、避難誘導支援者の立ち上げ。これであります。これにつきましてはですね、まあ今までの災害救助、これを現実的な姿を見ますときに、いずれもですね、第1段階での救助、これは昔から向こう三軒両隣といわれているとおりですね、近隣の人々によっての成果、これが出ておるわけであります。さらに第1段階による救助、この時間というのは、通常わずかな時間しかないといわれておるわけであります。このような状況下での人命救助となりますとですね、避難誘導支援者も登録してですね、現萩市の支援体制を補佐することによって、救助体制も一段と充実していくのではなかろうかと。 これちょっと、質問が二重になっておるような気もいたしますけれどですね、大変難しいこととも反面思っております。ぜひ立ち上げるべきと思って、私は思っております。採用する考えがあるかどうか、再度お尋ねしてみたいと思います。 それとあのもう1点。防災資材への普及指導、これですが、防災資材によってですね、延焼が一、二分でもおくらせることができたら、人身被害度はかなり低くなるのじゃなかろうかと。既にこの辺についてはですね、御指導なり、普及指導に当たっていただいてはおりますけどですね、今後これを重点指導事項と位置づけて取り組むお考えはないか、市長にお伺いするわけであります。 以上、第2回目の質問とさせていただきます。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 再度お尋ねをいただきました、この早期復旧ということで、この交付金が2年度にわたるということの恐れということをおっしゃいました。まあ確かに過去の大きい災害のことにつきまして振り返ってみますと、初年度が大体この8割、2年目、あるいは3年目で、このあと残りの2割という交付決定がまあ通例のようであります。まあできるだけ小規模のものは早く、そういうふうに思っておりますが、ケースによっては金額が張るものを、大規模なものはそういうふうな形になっていく可能性があるわけであります。まあそのあたりも、できるだけ要請をしていきますが、いま一つの慣行的な割合になっていることも事実であります。 それから、この先ほどのいろんなこの排水溝の維持とか、そういったもろもろのこと。まあそして流出した場合のいろんな手当てで、要綱等をという話でありますが、これはこの土砂流入被害の復旧関係の事業費の関係でありますが、このあたりについては、その地域地域、すなわち旧町村のベースでかなり取り扱いがまちまちでございました。意外とこの取り扱いが調整をされていない分野があるもんだなと思っておりますが、そのあたりもしっかり要綱をつくって、明確にこの表現、言葉にして、取り扱いが統一されますように、それは考えていきたいと思うわけであります。 そして、この今裏山等の被害の箇所等の件数ということでもお尋ねがありましたが、住宅地、裏山のこの崩土、要するに壊れた箇所でありますけれど、全体で46件であります。うち32件が小規模な治山事業の要望をいただいております。そういうふうなことで、このそれぞれそういうふうな該当するかどうか、こういうようなことで、今からお諮りをしていくわけであります。 とにかくこの、かなりの広範囲の雨でございましたから、そういうふうな対象個所もかなりの数になっているわけであります。十分御意見を聞きながら、対応を考えていきたいと思います。 それからもう一つの、要援護者の関係でありますが、登録の制度がありまして、そして登録の制度に対しましては、具体的にこの支援者というものが、この考えられないかというお話でありまして、これはぜひ登録制度とあわせまして、この支援者の確定といいますか、具体的なこの指名等もやっていくこと。それは議員お話がございましたように、平素からのいろんな意味での人間関係、この信頼関係こそがですね、いろんな意味で重要だと思います。 とにかくこういった支援関係も、あるいはこの具体的に各地で見られるものも、いろいろお話聞きますと、瞬間的にまあ第一次的にはですね、まさに共同体という、近隣関係の皆さんが隣の方を助けるとか、それはもうそういうふうなことにならざるを得ないと思います。そういうようなことも含めてですね、できる限り近隣の方がそういう登録をいただくとか、そういうことになろうかと思います。 まだその支援プランというのは、具体的にできておりませんので、この登録制度とともに、少し考えていかなければならないと思います。 それと同時に、実はこの名簿の開示ということとは、ちょっと次元を異にしておりますけれども、そういったことも一つある程度連携をしていかなければならないわけですので、そのあたりも要支援者、これはお一人でお住みの方、寝たきりの方、これが三千いくらいらっしゃる。こういう話を先ほどしましたが、そういった方の名簿を開示していくという話と、まあ登録の話と同時に並行で話したものですから、誤解を生んだかもしれません。そういった意味で、こういったものの関係も、しっかり関係をつけながらやっていきたいと思うわけであります。 その具体的な事例ということについては、ちょっと私も詳細わかりませんので、担当部長からお答えをさせていただきます。 ○議長(青木賢次君) 保健福祉部長。  〔保健福祉部長 藤田 擴君登壇〕 ◎保健福祉部長(藤田擴君) 岡議員さんから御質問のありました、萩市災害時要援護者名簿登録申請。これは手挙げ方式でございます。 ということで、もう1点の三千いくらという名簿の共有のところで出ましたのは、これはあの福祉におきまして、毎年1回5月1日現在で、民生委員さんの協力を得まして、高齢者保健福祉実態調査というものを行っています。調査対象は、先ほど一人暮らし、あるいは75歳以上の二人暮らしの世帯、それと在宅の寝たきりの高齢者の方ということで、調査項目につきましては、緊急時の連絡先、かかりつけ医、主な病気、介護が必要になった場合の主な介護者、それと現在受けているサービス、そして今後受けたいサービスということで、かなり細かい調査内容となっております。これにあの、情報開示の同意をいただいて、それで先ほど市長の答弁でありましたように、約96%の方の同意があるということで、今後その町内会福祉部がつくられる、あるいは消防団でこういった情報が必要であるということでありましたら、情報の開示を行うということでございます。 まあこれも余り申請が少ないものですから、今後PRに努めていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(青木賢次君) 岡議員の質問は終わりました。 ここで10分間休憩いたします。     午後 3時21分休憩────────────────────     午後 3時34分再開 ○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 続いて、質問順位10番、西元議員。20番、西元議員。  〔20番 西元 勇君登壇〕 ◆20番(西元勇君) 誠風会の1人でございます西元と申します。 きょうは、一般質問が始まりまして2日目でございます。大相撲で申しますと、中日でございます。中日の最後のとりでございます。何となく格好がいいような気がいたしますが、それにこたえるような質問をしたいと思っておりますが、今しばらくおつき合いをよろしくお願いを申し上げます。 それではあの、既に通告をいたしておりますので、通告に従いまして質問を順次行っていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 最初に、農業研修制度についてでございます。国立社会保障・人口問題研究所の出生率推計によると、日本の人口は41年後の2050年には1億人から9,200万人程度になると推計されております。これから40年余の間に、2,800万人から3,600万人もの人口が減少すると警鐘を鳴らしております。都道府県別の将来推計人口は、2030年までに人口がふえるのは、東京、神奈川、滋賀、沖縄の4都県のみとなっております。人口減少は多くの府県にとって21世紀最大の課題と言われております。中でも北海道では、現在の560万人から、16%以上も減少すると推測されています。 こうした状況をいち早く把握して、現在北海道では移住促進を呼びかけております。道内57市町村が実施している生活体験事業、ちょっと暮らしが好評だと仄聞しております。この事業で、大自然の中でのスローライフや、清涼の夏を体験してもらった季節期間限定の短期移住者は、2006年度の事業開始以来増加の一途で、計約1,600人に上っているようです。自治体がまずはショートステイから始め、いずれは移住をと、長い目で見たふるさとの将来へ寄せる期待がますます膨らみました。大きいものがあると思われます。 このほか、島根県邑智郡邑南町は高齢者が約4割を占める過疎地で、萩市が新しく合併した限界集落に近い中山間地と同程度の町と言えます。この過疎の町に、1993年、都市住民との多様な交流促進の拠点にと、農業研修制度を創設し、邑南町で働きながら田舎暮らしを体験しませんかをキャッチフレーズに、町民一丸となって取り組んでいます。ハーブの育苗や、クラフト、農業について、専用の宿舎で共同生活を通して、学び合いながら1年間滞在する、邑南町「ワーク&スタデイープラン2010」月額13万円の滞在費を支給するといった斬新な施策で、人気上昇中とのことであります。 県外在住の22歳から35歳までの独身女性で、農業に関心が高く、町の行事や地域交流に積極的に参加する意欲のあるものを対象として、毎年6名を募集しております。制度創設後、多数の応募があり、しかも毎年何人かは町に残り、結婚し、農業の担い手として活躍するなど、町のよさと評価が高まるにつれ、Uターン人口もふえつつあるとうかがっております。 この事業で、町には活気が出、研修生たちからは、町の豊かな自然と人々の温かさに癒され、邑南町は第二のふるさと、人は少ないが知り合いは多いなどと喜んでもらっているということです。2006年度までの14期合計で、158名の研修生を受け入れ、交流人口の拡大と町の活性化に大きく役立っていると聞き及んでいます。 厳しい財政難のときではありますが、このように人口減少に悩む自治体は、人口増につながるようなアイデアと、予算の捻出に知恵を絞っていると仄聞しております。 私が申し上げるまでもなく、施策の実施に当たっては、事業の選択と集中が大事だと言われております。そこでお尋ねします。ここに紹介いたしました北海道や島根県邑南町と似かよったまちが萩市にはたくさんあります。この二つの先進地の事例を、人口減少に悩んでいる市内各地域の定住対策の一つとして位置づけられ、施策の展開を積極的に図られるお考えはないか市長さんの御所見をお伺いいたします。 次に、食の安全・安心について、産地の不適正表示や賞味期限改ざん等の防止策をお尋ねをいたします。 ここ最近では、中国産レンコンを岩国産と産地偽装した加工販売したとして、不正競争防止法違反に問われた販売会社に対する論告も、求刑公判が山口地裁岩国支部でありました。 こうした不適正表示や、賞味期限改ざん等の不正競争防止法違反に問われる加工業者が続発しています。生きとし生けるものの、命にかかわる重大な問題でありながら、安易に見過ごされてきました。 食の安全・安心が強く求められ始めた近年、ようやく国や県は、事実と異なる製造年月日や、科学的根拠のない賞味期限を表示した加工食品を販売したとして、日本農林規格JAS法に基づき、下関市の水産加工会社など、計6社に是正を指示しました。 報告によれば、下関市のふぐを使用したお茶漬けや、骨せんべいなど、製造年月日や加工年月日の不正表示を初め、出荷先からの返品された製品の賞味期限を改ざんして販売したとして、食品衛生法に基づき改善指示を受けたものであります。このほか、県内で指示改善を受けた加工販売会社では、袋に詰め合わせた日を製造年月日として表示、販売したり、科学的根拠のない賞味期限を記載して販売したケースが目立っております。 聞くところによれば、これら不正表示の発覚は、消費者からの情報提供に始まり、国や県の調査、そして今回の是正指示につながったと仄聞しております。是正内容は問題となった全製品の表示の点検や、是正、原因究明、再発防止策の実施、従業員の啓発・徹底などが指示されたとのことであります。今回の問題は、加工会社の存続にかかわるだけでなく、長年営々と築き上げてきた地域の特産品、すなわちブランド品が傷つけられることであり、事態は重く大きいものがあります。 一方、各市町村では、地産地消を踏まえた特産品のブランド化に取り組んでおられます。萩市の水産関係では、瀬つきアジ、あまだい、剣先イカ、さらには最近ヒメジ金太郎もブランド魚として店頭でよく見かけるようになりました。さらに知恵のぎっしり詰まった料理コンクールの実施など、ブランド品づくりに注がれる熱いものを感じます。 全国を初め県内で発覚したこれら、不適正表示の業者関係者は、こぞって「認識が薄れていました。古い体質から脱皮できませんでした。」といった陳謝の声が多く聞かれたと聞き及んでおります。また関係者の中には、日持ちする乾物で、密閉パックのため、加工品という明確な基準がなかったとか、製造加工年月日に明快な基準がないなどと、とまどいもあるやに仄聞しております。水産加工品の大きな打撃を受けた下関市では、食品加工業者を集めた食品表示の緊急講習会を、国、県、市の共催で開催されています。 問題は、個々の加工業はもとより、業界全体のモラルが欠如している点にありますが、ブランド品づくりが盛んな萩市において、今回の問題を他山の石ととらえて、業界全体を巻き込んだ食の安全・安心にかかわる講習会や説明会を開催するお考えはないか。またブランド化や地域の特産品の品質向上等、今後の萩市の施策について、市長の御所見をお伺いいたします。 萩市は、水産業の占める割合が大きく、豊かな漁場を持つ水産都市であります。萩市水産業振興計画の中で、野村市長さんは魚介類の安定供給や食の安全・安心、食育に配慮し、市民の皆様により親しまれる水産業を目指しますと述べておられます。今回の問題は、ブランドを揺るがしかねない事態であり、この業界の存亡にもかかわる大きな事件であります。これらは業界全体での企業価値観の向上が大切であり、キーワードはインテグリティ、経営の誠実さではないでしょうか。常日ごろから懇切丁寧な行政の指導助言こそが、こうした違反防止に役立つものと確信しております。すべて国、県の問題と一笑に付される市長さんではないことを信じて、あすの萩市のためにも、本市独自の施策をお聞かせいただければ幸せでございます。 最後ですが、3番目でございます。サル被害の対策についてでございます。 今年度から、萩市では農政課内に有害鳥獣対策係を設置され、農作物の鳥獣被害防止に一段と力を入れておられます。疲弊しつつある農家にとりましては、一灯をともされた、時宜を得た施策と頼もしいものを感じるものであります。 そうした中、平成20年10月に発表された萩市阿武町鳥獣被害防止計画による被害軽減目標を見ますと、イノシシ被害額が平成19年度、約2,800万円であったものを、平成22年度には、約2,200万円に軽減することとなっております。さらに鳥獣被害で最も多いサル被害額は、平成19年度が約3,200万円で、平成20年度には約2,600万円に減ずるとあります。 このように全国津々浦々、サルによる被害に悩まされており、サルに勝る知恵と工夫が求められております。サル被害の原因については、スギ、ヒノキの拡大造林に伴う生息環境の悪化が挙げられると仄聞しております。また山村の過疎化及び高齢化が、農地から追い払いの質と量を低下させ、サルの人慣れが急速に進行したことも大きな要因と言われております。サルによる被害防止策は、1に追い払うこと、2に集落をえさ場にしないこと、3にサルが苦手な集落をつくることの三つの徹底が求められております。 そこで、県や市を初め、萩警察署、猟友会、消防団等の指導のもと、地域住民200人余りによる、大井地区に住みついているサル捕獲作戦を、10月31日早朝に実施をいたしました。空き家にサルを追い詰め、あと一歩のところで取り逃がしました。残念無念。その結果、阿武の松原、鳴動してサル1匹逃がすといった新語も生まれました。 毎日の出没はもとより、サルによる人身被害もその後も続いており、ちなみに11月12日現在で、大井の河野医院にサルによる人身被害でお世話になった患者数は、22人に上っております。先生からも何回か担当課へ「しっかりしてくれ」といった、きついおしかりがあったとも伺っております。 通常サル被害は、段階的に進行し、被害量は人間に対する警戒心に反比例して増加すると言われております。放置すれば、農作物被害はもとより、威嚇行動を初め、人身被害など、際限なくエスカレートし、大きな人身被害を引き起こすといった専門家の声もあります。まさに、大井地域が現在こういった状況と思われます。 サルによる被害は、その後も続いており、先般地域住民が最も恐れていた、大井保育園の園児に飛びかかる人身被害が発生しました。傷は軽いものでしたが、女性ですので将来に影響が残るようなことがなければと、地域住民一同、心配をしております。 ここ最近、有害鳥獣がまちへ迷い込み、大捕り物が展開されるシーンが、テレビでよく放映をされます。こうしたシーンから察し、推し量って、萩の警察は有害鳥獣対策について、少々冷たいようで、いかがなものかといった声が住民の間から聞こえる昨今であります。聞くところによれば、麻酔銃はもとより、銃も使用できない場所であっても、安心・安全をモットーにした捕獲作戦であれば、地方自治体の長の命令さえあれば、銃使用も可能だと聞き及んでおりますが、いかがなものでございましょうか。萩警察署と御相談の上、大きな人身被害を引き起こす前に、警察官の積極的な参加と御指導をいただき、早い時期の解決ができないものか、市長の御所見をお伺いいたします。 かつて、山の民にとって、サルは親しい存在であったであろうことは、民話などを通してうかがい知ることができます。しかし、いつのころからか、人々はサルを恐怖と憎しみの対象とするようになったのでしょうか。きょうもサルは、捕獲檻に誘い込むために置かれたイモやミカンをおいしく食べ、近づく人に対して威嚇するサルを思えば、腹立たしさが増すばかりでございます。ぜひ早い解決を、大井の住民は心から願っております。もちろん地区民挙げてお手伝いできることは、積極的に御協力をさせていただく覚悟でございます。 次に、サルの追い払い役のモンキードッグの取り組みについてお伺いいたします。 現在、長野や山梨、徳島県の中山間地を中心に、全国的に広がっております。山口市仁保地区でも、既に取り組みが始まっています。モンキードッグとは、農地からサルを追い払うように訓練された飼い犬をいいます。 当地域では、平成20年8月から、モンキードッグの養成訓練を行っており、服従訓練を4カ月、実地訓練を1カ月の、計5カ月で訓練終了となります。現在4頭の犬が、モンキードッグとして認定され、サルの追い払い活動に従事していると仄聞しております。 サル追い払い役として役立つモンキードッグに成長するまで時間を要しますが、萩市でも取り組まれるお考えはないか、市長さんの御所見をお伺いして、1回目の質問を終了させていただきます。 ○議長(青木賢次君) 市長。  〔市長 野村興兒君登壇〕 ◎市長(野村興兒君) 西元さんから、この農業の関係、そしてまた食の安全・安心、有害鳥獣、特にサルの対策ということで、3点お尋ねをいただきました。順次お答えをさせていただきます。 最初の、まあ農業人口の減少ということであります。そしてまたこれは人口問題にも波及する。そういうようなことで、お話をいただいたわけであります。 北海道の例、また島根県のこの邑南町の例等々、お挙げになりました。北海道の例は、ともすればですね、この何か一過性の何か楽しまれてしまうだけと、こういう感じもしないわけではありませんが、なかなかですね、このこういった取り組みにまあその1回来てくださいとこういうふうな、なかなか萩は余裕がございませんので、今萩がやってることは、まさに来てもらったらそのまま定住してください、こういう話でありまして、現時点で言いますと、かなりの皆さんがいろいろこの試行錯誤ではございますが、来ていただいております。 萩はニューファーマー、新規就農者の関係。今時点で5名の方々、須佐2名、旧萩2名、福栄1名。2年間の研修を受けていただいております。また、ニューフィッシャーマンは21年度は減っておりますが、旧萩で1名。そしてまた、ふるさと回帰応援事業にも、今応募いただこうとしているわけであります。いろんな形で、この若い皆さんが今萩が行おうとしておりますいろんな制度、こういったものに反応をいただいているわけであります。 とにかく、今萩の場合、高齢化が進んでるというのは、先ほどの質問にもありましたとおりでございまして、若い皆さんをどういうふうな形で、この新規就農者、あるいは新規就業者という形で、それぞれの事業を取り組んでいただけるかどうかにかかっているわけであります。かなり地域によっては、高齢化が進んでおります。そこに集落営農をやったとしても、なかなかですね若い人たちが1人、2人入っていただかないと難しい面がある。 まあそういうようなことで、今あえて財政が厳しい中ではございますが、この萩市単独の事業であります、ふるさと萩回帰応援事業、まあこういうようなことをやってるまちは恐らくないと思うんですね。先ほどのお話でも、このいろいろ費用は出されておりますが、恐らくいろんな補助金等も背後にあろうかと思います。ふるさと萩回帰は補助金を当てにしておりません。例えば39歳以下の方、月額10万円の研修費を助成します。これを3年間やるわけです。こういったこと今から、それぞれの展開をしていきます。たくさん応募があったらどうするんだとこういうような話でありますが、この単に研修費用をお世話するだけではなく、今住居も一緒に手当てをしようとしているわけであります。 かつて、福栄村の時代に、全国的に公募されまして、この平蕨台の新規就農者、これは大変な一つの試みだったと思います。今そういったことも参考にしながら、この平蕨台の住宅を用意をされ、そして家族を招かれた。こういったことで、今平蕨台の若い人たちが活躍をいただいてるわけですから、長い目で物事を対応して、考えていかなければならないと思います。 ニューファーマーの関係。これは国、県の助成がございます。それに市がこのお金をつぎ込んで、追加をしてやってるわけでありますが、2年間の研修、まあそういうことで、それぞれの方々に研修の指導者をつけて、ニューフィッシャーマンも同じであります。 こういった方々が、今もう既に、何人かずっとですね、歴史をさかのぼりますと定着をいただいてるわけですから、議員御指摘のように、この外から萩のまちへ、こういうことでありますが。 一番大事なことは、今農業をやってらっしゃる方々の子弟が、この地の親御さんの事業を継続していただくことが、実は一番手っ取り早いわけであります。しかしそういったものには助成金はないということでありましたから、この萩市が単独事業で、ふるさと萩回帰応援事業。なぜよそから来た子供に、若い人にお金を出して、自分の息子にお金出さないのかとこう言われまして、はたと返答に困りました。これは漁業者の方にも、農業者の方にも言われました。ちゃんとやるんだったら、子供に定着をさせるとこうおっしゃるんで、まあそういった方々の言葉を、今もこの言葉を残っておりますが。 まあそういうようなことで何とか、39歳以下の方の場合は10万円、49歳以下の場合は5万円ということで手当をしております。これは議会でお認めをいただいたわけでして、今まさに執行中であります。そして、現在この住宅の問題についても、それぞれ小川、高俣、佐々並で工事が始まろうとしています。何とかこれらのところでですね、若い皆さんが定着をいただきますように、そういう思いであります。 そして今住宅問題は、この空き家対策ということで、全国にインターネットを通じまして発信をしてます。この関係でも、随分の方々が定着をいただいてます。これは萩市が、まあ言うなればあっせんするだけでありまして、そういった右から左のあっせんでありますが、それでもいろんな方々が来ていただける。こういうような状況でありますから、西元議員がおっしゃるように、何らかの手当てをすれば、ちゃんとそれ相応のですね反応がある。それはおっしゃるとおりだと思いますので、今後もできる限りこの財政的な制約もありますが、いろいろ知恵を出していきたいと思うわけであります。 今、大島の住宅の方も進んでおりまして、このあたりは入居者はすべて決っているんですね。8戸、これでも足りないというお話でありますから、そういうふうなうれしい悲鳴もあるわけであります。この水産業が、事業としてちゃんと成り立っているとすれば、そこには若い人も必ず帰ってきていただける。だから農業も林業も、事業として成り立つとするならば、必ずそこに若い人は帰ってくるはずだ。まして今、この全国的な非常に景況が悪いところでありまして、今大学卒業生、卒業見込みの皆さんも、今就職率が非常に低いんですね。50%ちょっとであります。まあ高校生もかなりといわれてます。萩の場合は、かなり高率のこの状況であるそうでありますが。まあしかしそういったような中でですね、ひとつ萩で農業を、萩で水産業をと、こういったことも声をかけられると思います。 しかし一番大事なことは、地場の若い皆さんが残っていただける。それは何度も言いますが、例えば今、高等学校一つとりましても、高等学校と地場の事業、こういったものとの関連がほとんどありません。これを何とかですね、それぞれもう少し密接な連携ができないか。地場に残っていただける高校の卒業生は、ほとんどないわけでありますから、こういったことを真剣に考えなくちゃいけないだろうと、こういうふうに思っております。 今、この農業高校で出発しました奈古高等学校、県立奈古高等学校にも今畜産とか、いろんな形でクラブ活動があります。そういったところのものももう少しですね、この地元の事業として、この頑張っていただいてる方々との連携とか、農大との連携とか、こういったことをやってるわけであります。この萩夏みかんセンターもまあそういったことで、一役をひとつ担わせていただければとこういう思いであります。 担い手関係について、この今、担い手の定住促進住宅については、まさにこの22年の3月、1月、それぞれこの竣工いたしまして、この入居者の募集も1月から始めます。こういったことについても、ぜひ議員におかれましても御吹聴いただけますように。この2階建ての3DKであります。それぞれの地区で農業の担い手になっていただける。こういったことが一つの条件でありますが、そういうふうな用意もさせていただいてるわけであります。 規模が大きければさらに拡大をしていきたい。財政的には大変負担でございますが、長い目で見ればこの地区の将来を担っていただけるということですから、このまさに一つの将来的な投資であると、こういう理解をしているところであります。 2番目の、食の安全・安心ということであります。これはですね、議員も十分御承知でありまして、ちゃんとさっき質問の中でも、国や県の仕事でということでございましたが、この所管のですね、それぞれの法律がございまして、例えば農林物資については、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律、俗にJAS法と言われております。これが農林関係の根拠法でありまして、これに対しまして農水省が、出先機関も総動員をして、今回いろんな問題に対応しているわけであります。 そしてもう一つは、食品衛生法であります。これは主として県の担当になっておりますが、もちろん厚生労働省の関係でありますけれども、これらの法律に基づく具体的な事業が行われています。例えば今議員御指摘のとおり、いろんなことを指導、講習ができないか。指導の権限は一切萩市にはないんですね。そんなこと勝手にやったら叱られちゃいます。法に基づいた適正な一つのこの事業としてやっていく。こういうことであります。 例えば、農林水産省山口農政事務所地域第1課というのが、JAS法に基づくいろんなことをやっておられます。道の駅で講習会、今年の春、4月に行われました。事業者に対する講習会の実施、21年8月、11月、2回やられております。そしてトップセミナー、経営者を集めて、まさに11月行われております。その他、個別相談において随時指導とこういうことであります。 これはJAS法の関係でありますが、そういうふうにそれぞれ、これを重複してですね、県も食品衛生法の関係があります。また市が独立してっていうことは、これは無駄な投資でありますから、そういったものにできる限り協力をしていくという姿勢でありますが、そういう連絡すらもない場合が多いんですね。まあそれほど、市の行政としては期待をされていない。こういう話であります。 例えば、食品衛生法については、食品の表示の監視、防止の取り組み、これは例えば食の安全・安心に関する相談、あるいは通報、こういったものに専門職員が答える食の安全相談室とか、食の安心ダイヤル、こういったものを、県の生活衛生課が設けております。いろんな形で展開をされているわけであります。 そういった意味で、この20年からもですね、いろんな特別講演会とか、表示の関係、そういうような講習会等が、随時企画をされているところであります。そしてこれは食品表示のウォッチャーによる表示の確認とか、この県内で50名のウォッチャーが指定をされております。もちろん萩の方もおられるわけでありますが、そういう制度がございます。 そして県の農林事務所、農林部の取り組みとして、この食品衛生法に基づく、あるいはJAS法に関する、食品表示に関する講習会。これは個別にずっと開かれています。こういうような段階でありますので、萩市として関与できるとすれば、実は消費者センターであります。これは日本海側で、唯一萩市にしか消費者センター置かれておりませんので、消費生活センターの立場でいろんな形のことは言える、あるいは事業展開できるとこういうことであります。消費生活モニターも設置しておりますので、消費生活関連物資について苦情があった場合、こういったものは消費生活センターを通じまして、いろんな情報提供ができる。こういうことであります。 まあそういったことは、消費生活センター。まあこれはいろんな意味で、この大事な役割を担ってくるわけであります。この消費生活センターが県にも設けられておりますし、また国も消費者庁、こういった議論もあったわけであります。そういったようなことの中で、今御指摘のような、いろんなこの賞味期限の問題、産地表示の問題、いろんなことが話題になってきたわけでありますから、萩は水産の都市、あるいは農林水産関係にとっては、まあ食糧基地である。こういう言い方をしてるわけであります。そういった意味では、今議員御指摘のようないろんな問題は、これは基本的な話でありますから、いろんな意味でしっかり対応いただかなければならいわけであります。 そういうようなことで、私たちももちろん、私ども十分な理解、認識を持っておりますけれども、できる限りそういった意味で、この共催をするとか、後援をするとか、そういうような形でおつき合いしていきたいと思います。担当者の方は、十分その問題の認識を持っていると思います。 あわせて、この萩市のいろんな商品のブランド化、地域の特産の品質向上、こういったこともお尋ねをいただきました。ブランド化は今相当力を入れております。議員御指摘のように、それぞれの魚について、ブランド化をずっとやってまいりました。そして農商工連携事業の推進ということでも、いろんな事業を展開をしております。萩の地魚もったいないプロジェクト、こういったものも今やらせていただいてるわけですが、農政関係でいいますと、たまげなすとか、大井の玉ねぎとか、むつみの千石台の大根とか、山口あぶトマトとか、見島のキュウリとか、あるいは相島のスイカ、ブロッコリーとか、このあぶらんど萩農協の観点で、今いろんなことがやられております。米も維新伝心米、台湾へ輸出を始めているわけであります。いろんなことで、この品質の問題、あるいはブランドの問題、努力をいただいております。 特に水産の関係は、萩の魚ブランド化の推進というのに特に力を入れておりまして、萩の魚ブランド化推進協議会、こういった組織もでき上がっております。こういった中で、萩の瀬つきアジ、萩のあまだい、あるいは萩の見島のクロマグロ、これは築地市場でまさに全国ブランド化してるわけでありますが、そういったもの、いろんなものが取り上げられています。今年はヒメジを萩の金太郎として、ブランド化に取り組んできているわけであります。 こういったことと同時に、都市部でかなり高値で取り引き行われているもの、こういったような実態を見まして、例えば大手のこの高級スーパーに、今コーナーを開いていただいています。この生の魚は紀伊国屋関係、加工品はシェルガーデン、こういったところで事業展開をいただいております。それぞれの個々の店、これは流通業者の皆さんが大変努力いただきまして、萩のブランド化したものを、東京、大阪でかなり今展開をいただいております。ありがたい限りであります。 そういったような意味で、ブランド化の一方の中で、そのイメージを壊すようなこの産地への問題とか、賞味期限の問題とか、そういったことが起こらないっていうことは、担当者にとっては一番大事なことである。そういうふうに思っておりますので、今後そういった行事については、できるかぎり対応を考えていきたいと思います。 そして最後に、サル退治の話であります。まあこれは本当に今困っているわけでありまして、阿武の松原、鳴動してサル1匹逃すっていうふうに言われますと、本当に恥ずかしい限りでありますが。 とにかく今3原則みたいなことをおっしゃっていました。そのサルが苦手な集落をつくる。どうも大井は、サルが好きな集落みたいで、いや何か住みよいんじゃないかと思いますが、まあそういった意味でですね、大変御苦労いただいております。 とうとう園児にまで手を出したと、こういうことでありますから、これはもう許し難いわけですね。傷害罪であります。これは明らかにですね。 実はこの間の大掃討作戦も、警察署長にお願いをいたしました。電話でお願いをして、ぜひ一緒にということで、警察署長も参加をいただいたわけであります。私はちょうど出張がありまして出れませんでしたが、そういうようなことで、挙げて対応いただきました。 市長が判断したら鉄砲が使えるんじゃないかとこうおっしゃいますが、そう簡単なものではないんですね。やっぱり住宅地域ではですね、よほどのことがない限り、ピストルの使用は非常に困難です。麻酔銃でもですね難しいんであります。 まあこのあたりで、何かこうこれだけの傷害を起こした現にサルがいるわけであります。こういったときにですね、どう対応するのか。例えば狂犬病を持った犬が襲ってきた。これは正当防衛になるんですね。こういったものについては、いろんな例があります。それと同じようなもんじゃないかと。今、直接危害を加えないけれども、危害を加えた前科者であります。前科サルですね。そういったようなものをですね、放置するのかっていう話をですね。 これはちょっと、今大掃討作戦に取り逃がしたというショックで、皆寝込んでおりますが、もう一度体制を立て直しまして、警察とも相談をしてですね、今またいろんなまた手法を考えております。今度ぽーんと打ったら網がわっと広がるですね、10メーターぐらい広がる、そういったものも商品としてあることを発見しました。まあいろんな手法もあります。まあそういうような中で、何とかですね、これはやらないと、さらに被害者が増すばかりでありますので。 お願いしたいのは、もう一つは、決してあの大井の皆さん、手伝いをされるという言い方ではなくて、やっぱり自分たちの地域は自分たちで守る。私どもがお手伝いをするという立場だというふうに思うんですけれどね。そのあたりはぜひですね、しっかりよろしくお願いしたいと思います。まあ決して逃げるつもりはありませんし、もう旗を振ってきた以上は、最後まで頑張るつもりであります。とにかく大変な事態であります。こんなことは、恐らく全国で数少ないんじゃないかというふうに思います。 かつてあの越ヶ浜が、サルのお山でありまして、これは禁猟禁伐のために笠山に大量のサルがおりました。この祖母から聞いた話でありますが、何かちょうどあの今の、この神社のところに、昔は分教場があったそうであります。そこに子供たちが弁当置いてちょっといなくなると、皆とられてしまう。サルに。そういったことの繰り返しだとか。だけど、傷つけられたって話は余り聞かなかったですね。だから、人間を襲ってくるっていう例は、非常にまれではないかと思いますが、こういったこと自体が生じておるわけですから、何らかの形でこれは対応しなければいけません。 年内解決と思いましたが、ちょっともうあと一月になってしまいました。大変であります。 最後にあの、モンキードッグの話でありました。実はちょうど去年の今ごろ、大田部長と担当者2人でですね、この山梨県の北杜市に行っていただきまして、モンキードッグのあり方を勉強していただきました。これは大変だと思います。一朝一夕にはできない話で、時間がかかるという話でありました。 そして、仁保の地区のモンキードッグ。これも実は指導者は萩の方だということを気がつきまして、新年度に、22年度から、具体的にモンキードッグの関係を今やります。かなり費用もかかりますが、鳥獣関係の措置法にも根拠がございますし、ちゃんと手当がありますので、何とかやっていきたいと思います。インストラクターと今協議を始めようとしているところであります。 考えられることはすべてやっていこう。ロケット花火っていうのも慣れてしまうと余り逃げないという話もあります。とにかくいろんな支障がありますので、このいろんな専門家の皆さんとも、大田部長も大変苦労しながら、今連携を取りながらやっていただいてますので、とにかくサルに襲われて泣き寝入りをしない。そういうふうな大井の皆さんであろうと思いますが、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 今の世の中にこんなことがあっていいのかというのが、本当に素朴な質問が出てくるような話でありますので、いろんな方々と協力しながらやっていきたいと思いますので、どうか大井の関係、よろしくお願いをしたいと思います。 以上であります。 ○議長(青木賢次君) 20番、西元議員。 ◆20番(西元勇君) それでは少し時間があるようなので、第2質問をさせていただこうかと思います。 最初に質問いたしました、農業研修制度についてでございますが、いろんなことを、似かよったものを、私が考えたものと若干違うんですが、しかし似たような、似かよったような施策を展開しておられるので、安心をいたしました。 ただ、きょうはお礼を言うておこうかとおもいまして。実はあの、萩市の小畑の漁業の方に従事をされた男性の方が、奥様と子供3人を連れて、大井の空き家の方に移住をされまして、そのとき保育園の数が20切るがどうしようかと悩んでおったところに来られまして、大井の保育園に入っていただきました。素晴らしい施策だなと思ってですね、大井中に言うて回りました。本当にありがとうございました。 その辺でそこは置いてきまして、次は食の安全と安心でございますが、実はこの質問をしてみようかなと思ったのはですね、実は先般長門に参りましたらですね、私のところのお年寄りのいきいきサロンの皆さんと行きましたら、水産加工をしておられるところに尋ねていきましたら、そこのお店の前にですね、今の資料がたくさん並べてあってですね、下関のブランドのどういうものがどうなったっていうようなこともですね、県の立ち入りがあったとかいうその資料も全部並んどった。何で並んどるんかなと思ったんですが、考えてみたら、長門の皆さんが、業者にみんなしっかりして、悪いことすまあよという意識を持ってやられたんじゃなかろうかと。 そうしたら、一番近い行政がそういう声をかけてあげて、お互いにやりましょうよ、事故のないようにというふうなことぐらいは、その法律には違反せんのじゃなかろうかとこう思って、今回のことをちょっと申し上げておこうと思いました。 それからサルの話でございますが、実は今あの、市長さんが言われたように、サル被害の防止は、サルの人慣れを避けるため、サルが苦手な集落をつくることだといわれております。しかし不思議なことに、あの我々はサルの顔を見るとですね、にやっと笑って来い来いと言いたいような気持が湧いてきます。やっぱり先ほど、第1質問で申しましたように、サルがいい方の民話の中で活躍をしてるというところのものがあるような気がします。サルと人間は友達だというふうな意識があるから、やっぱりサルを追いかけることは余り好まない人が多いようでございます。 それでも今助かっておるのは、払い役の人が1人、あれ森林組合ですか、派遣されてやってらっしゃいます。大変すばらしい方でですね、地区の皆さんに会うたら、「こんにちは。大丈夫ですか。」と声をかけられて、そしてあのサルを追い払うことについては、情熱を持ってやってらっしゃいます。すばらしい適任者だと思っております。しかし、残念ながら1人でございますので、追いかけたサルは四足でございます。軽く逃げますので、向こう側から来て挟み撃ちにすれば、サルはもっと嫌がるんじゃなかろうかと思っております。そう考えたら、臨時の方でいいですが、出られた時間帯だけでも、日当わずかでも払われるような方であれば、そういうような者を雇っていただければですね、あのいいんじゃなかろうかと、助かるがと思っております。 特にあの、市長さんが言われたように、地域でと言われるんですが、実はサルが活躍、サルのゴールデンタイムというのがあってですね、朝子供が学校に行って、お父さんが勤めに出ます。それから夕方子供が帰ってきて、それからお父さん帰ってくるんですが、その間はサルの、私のところはゴールデンタイムです。というのは、お年寄りとそれから小さい子供と、それから奥さん、サルが一番好む人が3人おられるわけですので、一番あの困っております。その時間帯のところで、何とかしたいと思います。 で、モンキードッグはいかがなもんかと思っておりました。来年からやられるということでございますので。実は私のところの港地域も犬はたくさんおります。ところが皆家庭用のペットでございますので、家でワンワン吠えるんですが、サルには軽くやられまして、「あなたのところどうしちゃった。」って言ったら、「いや、サルに押さえられて、もう全然よう動きません。」。みんなサルに背中をかまれてですね、犬が。 そういうような状況でございますので、まあ私ももしこの制度が始まったら、うちには一つペットがおりますけれども、キャバリアがおりますけれども、また一つ飼おうかと思って。この飼い犬は柴犬がいいようでございますね。聞きましたところ。そういうようなものが出れば、私のところで、地域の皆さんでペットを飼っていらっしゃるから、好きな方が多いですので、これは一番早いんじゃなかろうかと思っております。まあ4カ月か5カ月くらい訓練すりゃ、何とかものになる。ちいとええ犬なら、ものになるようでございますので、連れて歩いたらええなと思っております。 以上でございます。 ぜひもう1人、反対側から追いかける人を、何とかしていただいたらと思っております。 以上で、第2質問を終わります。 それからちょっと、お見せしておきます。一番役に立つようで立たなかったのが、縦網を持って道のところに立っちょったんですが、なかなかここまで来なかったんです。それからわなが、おりがあるんですけど、こういうおりなんです。ここにあるのが、玉ねぎとミカンとイモが置いてあります。実はあの、先ほども話に出たんですが、「あんた、あねえなもんじゃだめいね。バナナやらにゃ。」とこう言う。それで私があの県の林業センターに行きまして、バナナやるって言うたら笑われまして、「バナナ、あんたんとこのサルは味を知ってますか。」と言われ、「植えちゃるんですか、バナナが。」、「いや、そねえなものはありません。」、「それは東京の者が、ここの料理を食べるのとついで、そりゃ味をわかっとりゃせんから、バナナやってもだめですよ。」。それでこれに切りかえちゃったようですけど。まあ重たいもんです。すぐ動かされませんので、やっぱり徐々にこの中に追い込んでいくという形のものだそうです。 まあこれが、今度、今私のところで反省会を兼ねて、これをもう一遍、地域と消防団だけでやろうかと今言っております。そのときには、この縦網が役に立たんような気がしますので、反省をして、少しもうちといいのをやりたいと思います。 で、前のような形で、今度一緒に警察署とか消防団とか猟友会の皆さんと一緒にやるときには、トップの総指揮官を決めていただいたらと思っております。あの日、総指揮官がおりませんのでですね、皆わいわいわいわい言って、烏合の衆になってしもうたんです。やっぱり烏合の衆じゃあサルには勝てん。サル知恵が勝りです。そういう話でありますので、どうもよろしくお願いいたします。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 農業研修の関係で、家族5人の方が大井に住まれて、大井の人口が多くなった。大いに結構であります。本当にそういったことの繰り返しを今からやっていかなければならないと思います。 そしてこの今の表示等のJAS法、あるいはその関係のいろんな議論でありますけれども、JAS法や食品衛生法の関係は、決してあの所管がそうだからということで言っているわけではございません。私どもも当然、いろんな意味で協力をしてきているわけであります。 なぜそこにいろんな資料があったのか。恐らく今、県のですね、あるいは国のいろんなときには、そういった資料がぼーんと置かれるわけでありますので、そういう場面であったのではなかろうかと思っております。 私どもできる限り、そういった講習会、あるいはそういったものに協力をしていきたいと思います。 サルでありますが、あれだけ物入りでやって、本当に残念至極でありました。私が本当に臨むべきでありましたが、本当は総指揮官は副市長、私の代理でですね、だったんですが、警察署長が出られましたものですから、なかなか総合指揮が難しかったのかもしれません。今度は必ず私も参りますので、よろしくお願いしたいと思います。 犬はですね、雑種犬の方がよくて、まあいわゆるそういう柴犬でございますが、生後半年間から2歳くらいまでが望ましい。あの訓練ですね。そういうようなこと言われております。大田部長もですね、北杜市に行って、しっかり2日かけて勉強しておりますので、何でもまたお尋ねをいただければと思います。 モンキードッグも、これもなかなか手間暇かかりますけれども、やっていこうということであります。 そのほか、いろんなこのサルのみならず、この鳥獣対策については、まあ国も鳥獣対策の措置法をつくりまして、相当予算も組んできておりますが、萩でこのくらい。全国において大変な今被害でございます。まあしかし、この人身被害というのは、他の食物の被害とはわけが違うんで、しっかりこれは対応していかなければならないと思います。ぜひよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(青木賢次君) 20番、西元議員。 ◆20番(西元勇君) 市長さん、臨時の職員でも1人っていうのは。 ○議長(青木賢次君) 市長。 ◎市長(野村興兒君) 何とかやっぱり、地元で1人出してもらうようなことはですね。ちょうどゴールデンタイム、西元議員にというようなことはなかなか申し上げにくいんでありますが、私どももあそこに職員がおります。いろんな意味で交替をしながらとかですね、まあ走ったり跳んだりということはまあ。要するに、保育園の園児を守るとか、こういったことが必要だろうと思いますので、そこはぜひ余り私どもが職員をもって、あるいはお金を出してっていうと、大井の皆さんにとってみれば、やっぱり自分たちのことはっていうことで、そんなことは言わなくてもいいとこういうふうに言われるんじゃないかと思ってます。大井の非常に誇り高い港地区の皆さんでありますから、そういったことについて。私どもも、地区の事務所とも相談をしまして、考えていきたいと思います。 ○議長(青木賢次君) 西元議員の質問は終わりました。 以上で本日の一般質問は終了いたしました。 これをもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。あす3日木曜日も、午前10時から会議を開き、一般質問を予定しておりますので、定刻までに御参集願います。 本日はこれをもって散会いたします。     午後 4時28分散会──────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  平成21年12月2日   萩市議会議 長  青 木 賢 次       議 員  岡   通 夫       議 員  守 永 忠 世...